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こんにちはキャリーライフ中川です。

9月に入りましたが、まだ「秋になった」という感覚にはなかなかなれません。外へ出れば強い日差しがあり、エアコンもまだ手放せない。8月までの厳しい暑さをそのまま引きずるような日が続いています。人の身体も、猛暑が長く続くと疲れがたまります。

住宅も同じように「疲れる」と言い切るものではありませんが、この夏の間、屋根や外壁、窓まわりなどは、強い日差しや高温、突然の大雨を繰り返し受けてきました。

これからすぐ涼しくなるとも限りません。残暑が続き、その先には台風や秋の大雨もあります。今は「夏が終わったから家を点検する」というより、8月までに受けた負担を一度確認し、これから続く暑さや雨に備える時期と考えた方がよさそうです。

今回は、9月に入った今だからこそ確認しておきたい、住まいの小さな変化について考えてみます。

目次

1.8月までの猛暑、家はどんな環境にさらされていた?
2.まだ暑い9月、まず家の外を見てみる
3.室内にも「今年の夏の変化」が残っていない?
4.これからの残暑・台風に向けてできること

今年の夏も、35℃を超える猛暑日や、40℃以上となる酷暑日が各地で観測されました。

私たちは暑ければ日陰へ入ったり、エアコンを使ったりできます。住宅の屋根や外壁は、朝から夕方まで強い日差しを受け続けます。その途中で突然激しい雨が降り、再び強い日差しを受けることもあります。こうした環境に毎年さらされることで、屋根材や外壁、防水部分、窓まわりのシーリングなどは少しずつ経年劣化していきます。

もちろん、「今年暑かったから急に家が壊れる」という話ではありません。築年数による劣化に、この夏の厳しい環境が重なっていないかを見ることです。

例えば築20年、30年を超えた住宅なら、「去年までは気にならなかったけれど、今年は少し違う」という変化が出ている可能性もあります。

毎日暮らしていると、その小さな変化には意外と気づきにくいものです。

まだ日中は暑いため、無理に点検する必要はありません。少し気温の低い朝や夕方などに、家の周囲を歩いてみる程度からで十分です。

例えば外壁を見て、以前より目立つひび割れや、外壁材の浮き・欠けがないか。窓や外壁の継ぎ目にあるシーリングが切れたり、大きく痩せたりしていないかを確認します。屋根については、自分で上る必要はありません。地上から見える範囲で屋根材のずれがないか、庭や家の周囲に屋根の一部と思われる物が落ちていないかを見る程度にします。この時期に特に確認したいのが雨どいや排水です。夏の間に降った激しい雨や風によって、落ち葉や泥などがたまっている場合があります。これから台風や大雨が来たとき、雨水がうまく流れなければ、思わぬところから水があふれる可能性があります。雨どいから水が正常に流れているか、庭やベランダの排水口がふさがれていないか。大掛かりな工事ではなく、「次の大雨が来る前に、水の通り道を確認する」という感覚です。

家の外だけでなく、室内にも目を向けてみます。夏の大雨のあとに、天井や壁へ以前なかった染みができていないでしょうか。窓まわりの壁紙が浮いたり、変色したりしていないでしょうか。一度の雨漏りでは分かりにくくても、何度か雨が降るうちに少しずつ跡が出てくることがあります。気になる場所があれば、すぐ工事を決めるのではなく、まずスマートフォンで写真を撮り、日付とともに残しておく方法があります。次に見たときに広がっていれば、「変化している」ことが分かります。

今年の夏、最も働いた住宅設備の一つがエアコンです。まだ9月なので使い終わったわけではありませんが、フィルターに汚れがたまっていないか、一度確認してもよい時期です。

残暑が続けば、これからも冷房を使います。

夏が終わってから掃除するのではなく、まだ使うからこそ途中で一度手入れする。今年のように長く暑い年には、そんな考え方も必要です。

9月になると「夏を乗り切った」という気持ちになります。住まいにとっては、まだ途中です。日中の暑さは続き、台風や秋雨によって強い雨や風を受ける可能性もあります。そこで今の時期は、「夏の後始末」と「これからへの備え」を一緒に考えます。外壁や屋根に気になる変化がないかを見る。雨どいや排水口を確認する。ベランダに飛ばされそうな物がないかを見る。室内に雨染みがないか確認し、エアコンもまだ快適に使える状態にしておく。

こうしたことなら、大きな費用をかけなくてもできます。

何か気にるところを見つけても、すぐに「全面改修しなければ」と考える必要はありません。

住宅の傷み方は、築年数や構造、材料、立地によって違います。

まず知る。記録する。必要なら専門家に確認してもらう。この順番で十分です。

これは今暮らしている自宅だけでなく、親が暮らす実家でも同じです。

帰省したときに、「今年の夏、雨漏りしなかった?」「エアコンちゃんと効いてる?」「雨どい大丈夫だった?」と聞いてみる。家の手入れというより、今年の暑い夏を家も親もどう過ごしたのかを確認するくらいの感覚でもよいと思います。

9月になりました。しかし、まだ暑い。8月までの猛暑を乗り越えた身体に疲れが残るように、住宅もこの夏の厳しい環境を受け続けてきました。もちろん家が人間のように疲れるわけではありません。屋根や外壁、防水部分、エアコンなどに、これまでの経年劣化と今年の暑さや大雨による負担が重なっている可能性はあります。そして今年の暑さは、9月になったから突然終わるわけではありません。これからも残暑が続き、その先には台風や大雨もあります。だから今は、「夏が終わったから家を見る」のではなく、「暑い夏をここまで乗り切った家を一度見て、これからに備える」時期なのだと思います。

家の外を一周してみる。

雨どいを見る。

天井や窓まわりを見る。

エアコンのフィルターを確認する。

それだけでも構いません。

何十年も暮らしている家ほど、そこにあることが当たり前になり、小さな変化には気づきにくくなります。まだ暑い9月。身体だけでなく、今年の夏を一緒に過ごした住まいの状態も、一度見てみてはいかがでしょうか。

つづく