こんにちはキャリーライフ中川です。
長寿時代、住まいは「一人暮らし」まで考える
100歳以上の高齢者が、また過去最多となりました。厚生労働省によると、2026年の100歳以上は10万7,677人。男性1万3,379人に対し、女性は9万4,298人です。100歳以上の約9割を女性が占めています。
この数字から見えてくるのは、単に「女性は長生き」ということだけではありません。夫婦で暮らしていた家でも、人生が長くなれば、どちらか一人で暮らす期間が生まれる可能性があります。
実際、65歳以上の一人暮らしは増え続けています。長寿時代の住まいは、「夫婦で元気に暮らしている今」だけではなく、将来一人になったときにも暮らせるかという視点が必要になってきています。

目次
1.100歳以上の約9割が女性
2.高齢期の一人暮らしは珍しくなくなる
3.二人で住めた家が、一人では負担になることも
4.「最後まで住む」だけが答えではない
1.100歳以上の約9割が女性
2026年の100歳以上の高齢者は10万7,677人です。
男性は1万3,379人、女性は9万4,298人。人数だけを見ると、女性は男性の約7倍です。
この数字だけから「女性は一人暮らしになる」と考えることはできません。家族と暮らしている人もいれば、施設で生活している人もいます。ただ、日本の高齢人口そのものを見ても女性の割合は高くなっています。総務省の2026年9月人口推計では、75歳以上人口は2,153万1千人。前年同月より47万9千人増えています。
高齢化は、「65歳以上の人が増える」というだけではなく、80代、90代、それ以上まで暮らす人が増える段階へ進んでいます。人生が長くなれば、家族構成が変わる期間も長くなります。
2.高齢期の一人暮らしは珍しくなくなる
内閣府の「令和8年版高齢社会白書」では、65歳以上の人がいる世帯のうち、2024年には単独世帯が31.8%、夫婦のみの世帯が32.7%となっています。三世代世帯は8.8%まで減少しています。
昔のように、「高齢になったら子ども夫婦と一緒に暮らす」という家庭だけではなくなっています。さらに65歳以上の一人暮らしを見ると、2020年には65歳以上女性の22.1%、男性の15.0%が一人暮らしでした。将来推計では2050年に女性29.3%、男性26.1%まで上昇すると見込まれています。り将来は、65歳以上の男性も女性も、およそ4人に1人以上が一人で暮らす社会になる可能性があります。
長寿を考えるとき、「何歳まで生きるか」と同じくらい、「その頃、誰と暮らしているのか」を見る必要があります。
3.二人で住めた家が、一人では負担になることも
夫婦二人なら問題なく暮らしていた家でも、一人になると負担が変わることがあります。
例えば庭の手入れ。二人で分担していた掃除や家の修繕。電球交換や重い物の移動。車を使って行っていた買い物や通院。さらに築年数が進めば、屋根や外壁、給湯器などの修繕も必要になります。
内閣府の調査では、65歳以上の住居形態は「持家の一戸建て」が79.8%を占めています。年齢別の持ち家率でも75歳以上は82.4%です。高齢者の多くは、自分の住宅を持っています。これは資産を持っているというメリットがある一方で、住宅を自分で維持する役割も残るということです。広い家が悪いわけでも、戸建てが高齢者に向かないわけでもありません。
重要なのは、「二人なら暮らせる」と、「一人になっても暮らせる」は必ずしも同じではないということです。
4.「最後まで住む」だけが答えではない
長寿時代の住宅を考えると、「この家に100歳まで住めるようにしなければ」と思う必要はありません。一人になっても住みやすいように、1階だけで生活できるようにする。庭や家の管理を誰かへ頼む。手すりや断熱など必要な部分だけ改修する。生活が変われば、もっと小さな住宅へ住み替える。便利な場所へ移る。施設や高齢者向け住宅を選ぶ。今の家を売却したり、貸したりする方法もあります。どれか一つを今決める必要はありません。
むしろ大切なのは、元気なうちに選択肢を持っておくことです。
例えば夫婦で暮らしている今なら、「もし一人になったら、この家に住み続けたい?」と話すことができます。子どもにも、「この家は将来どうするつもり?」と伝えることができます。宅は、家族構成が変わっても同じ場所に残ります。だからこそ、人の暮らしが変わることを前提に考えておく必要があります。
まとめ
100歳以上の高齢者は10万7,677人。そのうち女性は9万4,298人で、約9割を占めています。一方、高齢期の一人暮らしも増えています。2024年には、65歳以上の人がいる世帯の約3割が単独世帯です。将来は65歳以上の男性、女性ともに、一人暮らしの割合がさらに高まると推計されています。
長寿社会では、「夫婦でこの家に住み続けられるか」だけでは十分ではありません。
「もし一人になったとき、この家で暮らし続けられるか」という視点も必要になります。
階段はどうか。庭や家の管理はできるか。を使わなくても生活できるか。修繕が必要になったとき、誰に相談するか。そして、難しくなったら別の住まいを選べるか。100歳以上が10万人を超える時代。
住まいも「一生ここに住む」と決めて終わるのではなく、人生の変化に合わせて選び直せるようにしておくことが、これからますます大切になるのではないでしょうか。
つづく