こんにちはキャリーライフ中川です。
「遺言」と聞くと、少し重く感じる人が多いかもしれません。
財産が多い人の話。
相続でもめそうな家の話。
まだ元気なうちは関係ない話。
そう思われがちです。
遺言は、特別な人だけのものではありません。
実家がある。
土地がある。
預貯金がある。
保険がある。
兄弟姉妹がいる。
子どもが遠方に住んでいる。
財産の大小に関係なく、家族が迷う場面はあります。
最近、「デジタル遺言」を新設する
改正民法が成立したというニュースがありました。
パソコンやスマートフォンで作成した遺言を、
法務局で保管する新しい仕組みです。
遺言を考える入口は、少し広がりそうです。

【目次】
1- 遺言は特別な人だけのものではない
2- デジタル遺言で遺言の入口が広がる
3- 遺言がないと家族が迷いやすいこと
4- 元気なうちに考える理由
1- 遺言は特別な人だけのものではない
遺言には、堅い印象があります。
資産家が作るもの。
財産が多い人に必要なもの。
家族関係が複雑な時のもの。
実際は、もっと身近です。
実家を誰が引き継ぐのか。
土地を売るのか、残すのか。
預貯金をどう分けるのか。
保険の内容を誰が把握するのか。
大切にしてきた物を誰に渡したいのか。
家族が迷いやすいものは、金額だけではありません。
家や土地は、特に分けにくい財産です。
預金なら、金額で分けやすい場合があります。
実家は簡単に分けられません。
誰かが住むのか。
売却するのか。
貸すのか。
解体するのか。
兄弟姉妹で共有するのか。
本人の考えが残っていないと、家族は悩みます。
「親ならどう考えただろう」
「この土地は残したかったのだろうか」
「実家を売ってもよいのだろうか」
判断に気持ちが入ります。
遺言は、家族を縛る書類ではありません。
残された人が迷った時に、本人の考えを確認できるものです。
2- デジタル遺言で遺言の入口が広がる
遺言には、自筆証書遺言や公正証書遺言などがありました。
自筆証書遺言は、自分で作れる遺言です。
手書きの負担があります。
書き方に決まりがあります。
形式の不備で問題になることがあります。
保管場所が分からなくなる心配もあります。
公正証書遺言は、公証人が関わる方式です。
安心感があります。
費用や手続きにハードルを感じる人もいます。
デジタル遺言は、パソコンやスマートフォンで
作成した遺言を法務局で保管する新しい方式として報じられています。
手書きの負担を減らす。
法務局で保管する。
遺言の存在を指定した人へ知らせる。
相続手続きを進めやすくする狙いがあります。
利用開始時期や細かな手続きは、今後の確認が必要です。
制度の形が変わっても、最初に考えることは同じです。
何を持っているのか。
誰に引き継ぎたいのか。
実家や土地をどう考えているのか。
家族へ伝えたいことは何か。
遺言の方法が増えることは、考えるきっかけになります。
3- 遺言がないと家族が迷いやすいこと
遺言がない場合、相続は家族の話し合いで進むことが多くなります。
家族仲が良いから大丈夫。
財産が少ないから大丈夫。
兄弟姉妹で何とかするだろう。
そう考える家庭もあります。
相続で迷う理由は、お金の多さだけではありません。
実家を誰が管理するのか。
土地を売るのか、残すのか。
親が大切にしていた物をどうするのか。
預貯金をどう分けるのか。
保険の内容を誰が確認するのか。
親の本音はどこにあったのか。
答えが見えないまま、家族だけで考えることになります。
実家や土地には、思い入れもあります。
近くに住む人が管理するのか。
遠方の子どもはどう関わるのか。
売却に抵抗がある人はいないか。
共有にして将来困らないか。
同じ親を思っていても、受け取り方は違います。
本人の意思が残っていれば、話し合いの土台になります。
すべての迷いが消えるわけではありません。
考える方向は見えやすくなります。
4- 元気なうちに考える理由
遺言は、亡くなる直前に書くものと思われがちです。
元気なうちに考える方が、落ち着いて整理できます。
自分の言葉で伝えられる。
家族と話せる。
財産を確認できる。
実家や土地の名義を調べられる。
保険や通帳の場所をまとめられる。
体調を崩してからでは、余裕がなくなります。
認知症が進むと、本人の意思確認が難しくなる場合があります。
入院後に家族が慌てることもあります。
遺言は、不安な時に急いで作るものではありません。
自分の考えを整理するものです。
誰に何を残したいのか。
実家をどうしてほしいのか。
土地を誰に相談してほしいのか。
家族へ伝えたい感謝はあるのか。
困った時の相談先を決めているのか。
最初から正式な遺言を書かなくてもよいと思います。
財産を一覧にする。
実家や土地の名義を確認する。
保険や通帳の場所をまとめる。
家族に伝えたいことをメモする。
専門家に相談する内容を整理する。
小さな確認から始めることができます。
遺言は、最後のためだけの書類ではありません。
家族が次へ進みやすくなるための意思表示です。
制度が変わり、遺言の入口が広がろうとしている今。
まずは、自分や親の考えを少し整理することから
始めてもよいのではないでしょうか。
つづく