こんにちはキャリーライフ中川です。
固定資産税・草刈り・片付け・解体で見える現実
空き家は、使っていない家です。
使っていないなら、お金はあまりかからない。
そう思われがちです。
実際には、空き家にも費用がかかります。
固定資産税。
火災保険。
草刈り。
庭木の剪定。
見回り。
片付け。
修繕。
解体。
住んでいなくても、持っているだけで費用は続きます。
空き家管理サービスの費用は、
民間サービスの例では月額5,000円〜10,000円ほど
草刈りは、作業範囲や状態で変わりますが、
1人作業で1時間あたり2,500円〜3,000円程度
空き家の負担は、一度に大きなお金が出るとは限りません。
毎年、少しずつかかります。
後回しにすると、ある時点で大きな費用に変わります。

【目次】
1- 空き家は住んでいなくても費用がかかる
2- 管理費用は月額では小さく見える
3- 草刈り・庭木・修繕は後回しで増えやすい
4- 片付けと解体は大きな費用になりやすい
5- 費用を抑えるには早めの方向性が必要
1- 空き家は住んでいなくても費用がかかる
空き家になっても、所有者の負担はなくなりません。
固定資産税はかかります。
火災保険を継続するかも考えます。
庭や外回りの管理も必要です。
遠方に住んでいれば、実家までの交通費もかかります。
見に行く時間も必要です。
空き家で見落としやすいのは、費用が分かれて発生することです。
税金。
保険。
草刈り。
修繕。
交通費。
片付け。
近隣対応。
一つひとつは小さく見えます。
年間で見ると負担になります。
月1回の管理サービスを月額8,000円で利用した場合。
1か月:8,000円
1年:96,000円
5年:480,000円
ここに固定資産税、火災保険、草刈り、修繕費、交通費が加わります。
「誰も住んでいないからお金がかからない」
実際には違います。
誰も住んでいないからこそ、外から管理する費用がかかります。
2- 管理費用は月額では小さく見える
空き家管理サービスには、
見回り、換気、通水、郵便物確認、写真報告などがあります。
月額5,000円〜10,000円ほどなら、
・月額5,000円:年間60,000円:5年で300,000円
・月額10,000円:年間120,000円:5年で600,000円
空き家が長引くほど、管理費は積み上がります。
管理を頼むこと自体が悪いわけではありません。
遠方の実家では、見回りを外部に頼む意味があります。
問題は、期限を決めずに管理だけ続けることです。
事例イメージです。
母が施設に入り、実家が空き家になりました。
子どもは県外に住んでいます。
月額8,000円で見回りを依頼しました。
最初は安心でした。
1年で96,000円。
3年で288,000円。
その間、売るのか、貸すのか、残すのかは決まっていません。
管理費は払っている。
家の方向性は決まっていない。
ここが長引くと、空き家の負担は見えにくく増えていきます。
3- 草刈り・庭木・修繕は後回しで増えやすい
空き家管理で早く表に出るのが、草刈りと庭木です。
草が伸びる。
枝が道路にはみ出す。
隣地へ越境する。
害虫が出る。
近隣から連絡が入る。
草刈りの費用は、作業範囲や状態で変わります。
目安として、1人作業で1時間あたり2,500円〜3,000円程度
残材処分費が別途かかる場合もあります。
草刈りを2人で3時間頼む場合。
・1時間2,500円なら:2人×3時間×2,500円=15,000円
・1時間3,000円なら:2人×3時間×3,000円=18,000円
・年2回なら:30,000円〜36,000円
残材処分費や庭木剪定が入れば、さらに増えます。
修繕も同じです。
雨どいが外れた。
瓦がずれた。
外壁が傷んだ。
窓ガラスが割れた。
雨漏りが始まった。
早めなら小さな修繕で済むことがあります。
放置すると、建物全体の劣化につながります。
事例イメージです。
空き家になった実家で、雨どいが外れていました。
家族は「次に帰った時に見よう」と考えました。
半年後、雨水が外壁を伝い、壁の一部が傷みました。
さらに時間が経ち、室内に雨染みが出ました。
最初は小さな修繕です。
後回しで、費用も判断も大きくなります。
空き家の管理費用は、何かをした時だけ発生するわけではありません。
何もしなかったことで増える費用もあります。
4- 片付けと解体は大きな費用になりやすい
空き家で大きな負担になりやすいのが、片付けと解体です。
実家には荷物が残っています。
家具。
家電。
衣類。
布団。
食器。
写真。
仏壇。
書類。
農機具。
物置の荷物。
売るにも、貸すにも、解体するにも、片付けが必要になります。
家族で片付ければ費用は抑えられます。
時間と労力はかかります。
遠方の場合、交通費や宿泊費も出ます。
業者に頼む場合、家の広さ、荷物の量、搬出条件で金額が変わります。
解体も大きな費用です。
民間の費用情報では、
木造平屋30坪の解体費用は96万円〜150万円
40坪では128万円〜200万円という目安が示されています。
立地、道路幅、重機が入るか、残置物、付帯工事で変動します。
・管理を続ける費用:月額8,000円なら年間96,000円
・木造30坪の解体費用目安:96万円〜150万円
管理費は毎月少しずつ。
解体費は一度に大きく。
どちらも空き家を持つ費用です。
事例イメージです。
父が亡くなり、実家は空き家になりました。
家族は「いつか売ろう」と考えていました。
5年後に売却を相談しました。
家の中には荷物が残っています。
建物は傷んでいます。
不動産会社から「現状のままでは売りにくい」と言われました。
片付け費用が必要。
解体も検討。
固定資産税と管理費も5年分かかっています。
早く売ればよかった、という話ではありません。
早く費用を見えるようにしておけば、判断が変わった可能性があります。
5- 費用を抑えるには早めの方向性が必要
空き家の費用を抑えるために大切なのは、
安い業者を探すことだけではありません。
方向性を決めることです。
売るのか。
貸すのか。
残すのか。
解体するのか。
一定期間だけ管理するのか。
家族で使う予定があるのか。
方向性がないまま管理だけ続けると、費用は止まりません。
確認したい項目があります。
年間の固定資産税はいくらか。
火災保険は空き家状態でも有効か。
草刈りは年何回必要か。
見回りは誰が行うか。
月額管理を頼むならいくらか。
片付けにどのくらいかかるか。
修繕が必要か。
解体費用はいくらか。
売却できる可能性はあるか。
貸すなら修繕費はいくらか。
ここを一覧にすると、空き家の現実が見えてきます。
・年間管理費:96,000円
・草刈り年2回:30,000円〜36,000円
・固定資産税・保険・交通費
・別途必要
・小修繕
この状態で5年持つと、管理関連だけでも相当な負担になります。
空き家の費用は、1年目より5年目に重く感じます。
家も傷みます。
家族も動きにくくなります。
費用を抑える第一歩は、早めに見積もることです。
管理費、片付け費、修繕費、解体費。
数字で見ると、家族で話しやすくなります。
いつまで管理するのか。
誰が費用を払うのか。
売る、貸す、残す、解体する。
どの方向に進むのか。
空き家の費用を知ることは、
家族が判断を先送りしないための大切な入口になります。
つづく