こんちはキャリーライフの中川です。
家の中を見渡してみると、家具や家電、服、本、写真など、たくさんの物があります。
では、その中で「なくなったら困るもの」ではなく、なくなったら寂しいものは何でしょうか。大切なものというと、高価な物や貴重品を思い浮かべるかもしれません。しかし実際には、写真やアルバム、手紙、家族からもらった物など、値段では測れない物を大切にしている人も多くいます。
今回は、家にある「大切なもの」について考えながら、なぜ想い出の品は捨てにくいのか、そして家族へどのように残していけばよいのかを考えてみます。

終活関連の調査(全国20~70代対象)
| 順位 | 項目 | 回答率(複数回答) |
|---|---|---|
1位 | 写真・アルバム | 68.2% |
2位 | 手紙・日記・メモ | 51.7% |
3位 | 家族の形見・記念品 | 44.3% |
4位 | 子どもの作品や通知表 | 33.9% |
5位 | 宝石・腕時計など貴金属 | 27.1% |
6位 | 書籍・趣味のコレクション | 22.5% |
7位 | 高価な家具・家電 | 14.6% |
上位を占めるのが「お金で換算できないもの」である点です。
1.一番大切なものは何?実家に残る「捨てられないもの」ランキング
「あなたが一番大切にしているものは何ですか?」そう聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。家の中にはたくさんの物がありますが、本当に大切な物を考えてみると、意外と限られているものです。
2026年に10代から70代以上の男女300人を対象に行われた「実家にあるもので捨てられないもの」の調査では、上位は次のようになっています。
1位 写真・紙のアルバム 65.3%
2位 卒業アルバム 62.0%
3位 手紙・年賀状・寄せ書き 29.0%
4位 ぬいぐるみ・人形 28.7%
5位 漫画・本・雑誌 28.0%
さらに、回答者の94%が「実家に捨てられないものがある」と回答しています。高価な家具や家電ではなく、写真や手紙などの想い出に関係するものが上位になっているのが印象的です。普段は押し入れや棚の奥にしまったままでも、いざ「捨てよう」とすると手が止まる。そこには、物そのものとは別の価値があるからではないでしょうか。
2.なぜ写真や想い出の品は捨てにくいのか
例えば、一枚の古い写真。
写真そのものには、それほど金銭的な価値はないかもしれません。
その写真を見ることで、「このとき家族で旅行したな」「この家に引っ越してきた頃だ」「子どもがまだ小さかったな」と、そのときの出来事まで思い出すことがあります。
手紙や記念品も同じです。誰からもらったのか。どんな出来事があったのか。なぜ今まで残してきたのか。大切なのは、物の値段だけではありません。
その物に結びついている記憶や想いに価値がある。だからこそ、実家を片付ける場面でも簡単には捨てられない物が出てきます。先ほどの調査でも、捨てられない理由として最も多かったのは、「思い出が強く、見ると当時がよみがえる」という回答でした。
物を整理することと、想い出を整理することは、同じように見えて実は少し違うのです。
3.実家の片付けで困るのは「物が多い」だけではない
親の家を片付けようとすると、これは残した方がいいのかな」「これは誰の物だろう」「勝手に捨てても大丈夫だろうか」と迷うことがあります。
親にとってはとても大切な物でも、子どもにはその理由が分からないことがあります。実家の片付けが難しくなる理由は、単純に物が多いからだけではありません。なぜその物を残しているのかを、家族が知らないこと。
これも大きな理由の一つだと思います。
親が元気なうちであれば、「この写真は残しておきたい」「これはお父さんとの想い出だから捨てないでほしい」「これはもう処分しても大丈夫」と話すことができます。ところが、その確認ができなくなってから実家を整理することになると、残された家族が一つひとつ判断しなければなりません。だから実家のことは、「片付ける時期が来てから考える」のではなく、まだ困っていないうちから少しずつ話しておくことが大切になります。
4.大切なものは、全部残さなくてもいい
大切な物だからといって、すべてをそのまま残し続ける必要はありません。
例えば写真なら、本当に大切なものだけを選ぶこともできます。大量にあるアルバムをデータ化する方法もあります。大きな家具や想い出の品であれば、処分する前に写真として残しておくこともできます。そして、もう一つ大切なのが、「なぜ大切なのか」を残しておくことです。
一枚の写真だけを残すより、「家族で初めて旅行したときの写真」「両親が結婚した頃から使っていた物」「祖父から受け継いだ大切な品」といった一言があるだけで、その物が持つ意味は次の世代にも伝わりやすくなります。
物そのものをすべて残すことはできなくても、そこにある想いや記憶を残す方法はあります。
「残す」か「捨てる」かの二択ではなく、何を残すのか。どんな形で残すのか。誰に伝えておきたいのか。そんな視点で考えてみると、物の整理も少し違って見えてきます。
5.まとめ|大切なものを知ることは、家族の未来を考えること
家の中にある物を改めて見てみると、本当に残したいものは、それほど多くないのかもしれません。その少ない物の中には、家族の歴史や人生の記憶が詰まっています。
大切なのは、「何を残すのか」だけでなく、「なぜ残したいのか」を家族で共有しておくこと。それは将来、実家を片付けたり、実家じまいを考えたりするときにも大切な準備になります。
まだ何も困っていない今だからこそ、一度家の中を見渡して、「自分にとって一番大切なものは何だろう」と考えてみてはいかがでしょうか。
つづく。