こんにちはキャリーライフ中川です。
最近は「実家じまい」という
言葉も聞くようになりました。
親が住まなくなった家。
子どもが戻る予定のない家。
荷物が残ったままの家。
相続後、誰が管理するか決まっていない家。
実家じまいは、単に家を片付けることではありません。
親の暮らし、家族の想い、家の状態、
お金、相続、これからの使い道を整理することです。
実家は、いつか誰かが判断する家です。

【目次】
1- 実家じまいは突然始まらない
2- 実家には物より気持ちが残る
3- 売る・貸す・残す前に確認すること
4- 親が元気なうちに話す意味
1- 実家じまいは突然始まらない
実家じまいは、親が亡くなった後に
急に始まるものと思われがちです。
実際には、その前から少しずつ始まっています。
・親が高齢になる
・庭の管理が難しくなる
・階段や段差が負担になる
・修繕を先送りする
・子どもが実家に帰る回数が減る
・家の将来を誰も話さない
この状態が続くと、実家は少しずつ
「暮らす家」から「判断が必要な家」に変わっていきます。
住んでいる間は問題に見えなくても、
施設入居や長期入院をきっかけに、
急に管理する人がいなくなることがあります。
その時になって、片付け、名義、修繕、売却、解体を
一度に考えるのは大変です。
実家じまいは、家が空いてから考えるより、
親が元気なうちに少しずつ確認しておく方が現実的です。
2- 実家には物より気持ちが残る
実家じまいで難しいのは、物の量だけではありません。
そこに家族の気持ちが残っていることです。
親にとっては、長く暮らした家。
子どもにとっては、育った家。
家族にとっては、思い出が詰まった場所。
だから、子どもが
「使っていないなら片付けよう」
「誰も住まないなら売ればいい」
と思っても、親の気持ちは簡単には動きません。
一方で、気持ちだけで残し続けると、
管理や費用の負担が後から大きくなります。
・固定資産税
・火災保険
・草木の管理
・雨漏りや外壁の劣化
・防犯や近隣への配慮
住んでいなくても、家にはお金と手間がかかります。
実家じまいは、思い出を消す話ではありません。
思い出を大切にしながら、家のこれからを考える話です。
3- 売る・貸す・残す前に確認すること
実家の話になると、すぐに
「売るのか」
「貸せるのか」
「解体するのか」
という話になりがちです。
その前に確認したいことがあります。
まずは、家の状態です。
雨漏り、外壁、屋根、水回り、床下、シロアリ、
耐震性などを見ておく必要があります。
次に、名義です。
土地と建物の名義が誰になっているか、
相続登記が必要か、共有名義になっていないかを確認します。
そして、お金です。
固定資産税、火災保険、修繕費、片付け費、
解体費の目安を知っておくことが大切です。
最後に、家族の意向です。
親はどうしたいのか。
子どもは住む可能性があるのか。
売却に抵抗があるのか。
誰が管理できるのか。
この4つを確認しないまま結論を出すと、
後から話が止まりやすくなります。
実家じまいは、売るか残すかを決める前に、
判断材料をそろえることが大切です。
4- 親が元気なうちに話す意味
実家じまいで一番大切なのは、
親が元気なうちに話すことです。
親が元気であれば、本人の希望を聞くことができます。
この家に住み続けたいのか。
将来は売ってもよいのか。
子どもに使ってほしいのか。
荷物をどうしたいのか。
仏壇やお墓とあわせて考える必要があるのか。
こうした話は、本人の意思があるうちに聞いておく方が、
家族も判断しやすくなります。
最初は、軽い会話で十分です。
「この家、これからも住みやすい?」
「庭の管理は大変じゃない?」
「大事な書類はどこにある?」
「将来、家のことを家族で話しておいた方がいいね」
このくらいからでよいと思います。
5年早く話せば、選択肢は増えます。
10年先送りすれば、選択肢は減るかもしれません。
実家じまいは、早く手放すためではなく、
家族が慌てないために考えるものです。
実家じまいは、思い出を終わらせることではありません。
家族のこれからを困らせないために、
住まいの未来を整えることです。
つづく