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こんにちはキャリーライフ中川です。

家の備えと浸水被害の確認方法

大雨の予報や警報が出たとき、「とりあえず家にいれば大丈夫」と考えてしまうことがあります。大雨による危険は川の氾濫だけではありません。道路の冠水、排水が追いつかないことによる浸水、土砂災害など、住んでいる場所によって注意すべきことは変わります。

では、大雨情報が出たら自宅では何をすればよいのでしょうか。

今回は、大雨が本格的に降り始める前の備えから、雨が過ぎたあとの被害確認まで、住まいの視点から整理します。

目次

1.大雨情報が出たら、まず自宅周辺の危険を確認する
2.雨が強くなる前に、自宅でできる備え
3.「家にいる方が安全」とは限らない
4.大雨のあと、浸水被害はどう確認する?
5.まとめ|大雨への備えは「降ってから」では遅い

大雨のニュースを見ると、まず雨量や警報の有無に目が向きます。本当に確認したいのは、「自分の家の周辺は、どのような危険がある場所なのか」ということです。

同じ市内でも、川の近く、低い土地、山や崖の近く、高台では危険の種類が違います。

まずは自治体のハザードマップで、

  • 洪水による浸水想定区域ではないか
  • 土砂災害警戒区域ではないか
  • どの程度の浸水が想定されているか
  • 避難場所はどこか
  • 避難経路に危険な場所がないか

を確認しておきたいところです。

さらに、大雨が降っている最中は、気象庁の「キキクル」で浸水や洪水などの危険度を地図上で確認できます。浸水キキクルは短時間の強い雨による浸水害の危険度を1km四方ごとに表示し、10分ごとに更新されています。「自分の市に警報が出ているか」だけでなく、自宅の周辺で危険度が高まっていないかを見ることが大切です。

大雨への備えは、雨が激しくなってから始めるものではありません。まだ安全に動けるうちに、自宅の周囲を確認します。

例えば、ベランダや庭にある植木鉢、物干し竿など飛ばされたり流されたりする可能性のある物を片付ける。雨どいや排水口に落ち葉やごみがたまっていないか確認する。窓や雨戸を閉める。こうした小さな準備でも被害を減らせる場合があります。浸水が心配される地域では、濡れると困る書類や貴重品、家電などをできる範囲で高い場所へ移動させることも考えられます。国土交通省も、水害時には家財を高い場所へ移動することを水害対策の一つとして紹介しています。

そして忘れたくないのがスマートフォンです。

大雨のときは、

  • 気象情報を見る
  • 避難情報を確認する
  • 家族と連絡を取る
  • 地図を見る

など、スマートフォンを使う場面が増えます。

早めに充電し、モバイルバッテリーがあれば使える状態にしておきます。特に離れて暮らす高齢の親がいる場合は、雨が強くなってからではなく、早めに一度連絡しておくことも大切な備えです。

大雨になると、「外に出る方が危ないから家にいよう」と考えることがあります。もちろん、すでに道路が冠水していたり、外へ出ること自体が危険な状況なら、無理な避難は避けなければなりません。

一方で、自宅そのものが洪水や土砂災害の危険区域にある場合は、家の中にいることが必ずしも安全とは限りません。大切なのは、雨が激しくなってから避難を考えるのではなく、「自分の家の場合、どの段階で、どこへ避難するのか」を事前に決めておくことです。

特に高齢者や足腰が弱い方、移動に時間がかかる方がいる家庭では、早めの判断が必要になります。また、「川を見に行く」「道路の冠水状況を自分で確認しに行く」といった行動は危険です。現在の状況は、気象情報、自治体の防災情報、河川情報などを利用して確認します。気象庁の洪水キキクルでは、中小河川について3時間先までの予測を使って洪水の危険度を確認できます。

大雨が過ぎたあと、「自宅に被害はないだろうか」「浸水していないか確認したい」と思うことがあります。ただし、雨がやんだからといって、すぐに外へ出て確認するのは危険な場合があります。河川の水位が高いままだったり、道路が冠水していたり、土砂災害の危険が残っていたりすることもあります。

まずは気象情報や自治体の防災情報を確認し、周囲の安全が確保されてから自宅や敷地の状態を確認します。安全を確認したうえで建物に被害があった場合には、すぐに片付けを始める前に、被害状況を写真で残しておくことが大切です。

例えば、

  • 建物の外観を複数の方向から撮影する
  • どこまで水が来たのか分かるように撮影する
  • 被害を受けた部屋全体を撮影する
  • 壁や床、家具、設備など被害箇所を近くから撮影する
  • 水につかった家財や電化製品も処分前に撮影する

といった形で、全体と被害箇所の両方が分かるように記録しておきます。

こうした写真は、罹災証明書の申請や損害保険の請求などで、被害状況を説明するときに役立つ場合があります。

被害を目の前にすると、早く水を出したい」「早く片付けたい」と思うのは自然なことです。

片付けてしまったあとでは、どこまで被害を受けていたのか分からなくなることがあります。のため、「まず安全確認、次に記録、そのあと片付け」という順番を意識しておくことが大切です。

また、浸水した住宅では、電気設備や家電製品が水につかっている可能性があります。

見た目では問題がなさそうでも、漏電や感電などの危険があるため、むやみに電源を入れたり触ったりせず、必要に応じて電気工事業者などの専門家へ確認します。床下や壁の内部まで水が入った場合も、表面だけを乾かせば終わりとは限りません。湿気が残れば、カビや腐食などにつながる可能性もあります。大雨後の被害確認は、単に「壊れている場所を探す」だけではなく、安全を確認すること、被害を記録すること、その後の修理や保険につなげることまでを一つの流れとして考えておくことが大切です。

大雨情報が出たときに大切なのは、「雨が降っているから家の中にいる」だけではありません。まず自宅周辺にどのような災害リスクがあるのかを確認する。雨が強くなる前に家の周囲や貴重品、スマートフォンなどを準備する。自宅が危険な場所にある場合には、早めに避難を判断する。さらに大雨のあとに被害があった場合には、安全を確認したうえで、片付ける前に写真を残しておく。ここまでが一連の大雨への備えです。

そして、もう一つ考えておきたいのが離れて暮らす親の家です。分の家ならすぐ確認できますが、遠方の実家ではそうはいきません。「実家はどんな場所に建っているのか」大雨のとき、親はどこへ避難するのか」「家のどこに大切な書類があるのか」こうしたことは、災害が起きてから家族で確認するのは難しくなります。

大雨への備えも、空き家予防や実家の将来を考えることも、本質はよく似ています。困ってから考えるのではなく、まだ困っていないうちに家族で確認しておくこと。

それが、住まいと家族を守る一番の備えではないでしょうか。

つづく