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「冬になると、電気代やガス代が一気に上がる」暖房のせいだと思いがちですが、もう一つ大きいのがお湯をつくるためのエネルギーです。

資源エネルギー庁によると、家庭のエネルギー消費のうち、給湯は約3割を占めています。2021年度では28.7%で、暖房の26.3%を上回っていました。冬の光熱費対策は、暖房だけでなく、シャワーやお風呂の使い方。追い焚き。給湯器そのもの。まで見ることが大切です。

しかも2026年は、高効率給湯器への交換に国の補助制度があります。

冬本番になる前に、普段の使い方から給湯器の交換まで、どこから見直せるか整理します。

目次

1.給湯は家庭のエネルギー消費の約3割
2.まずはお風呂の使い方を見直す
3.古い給湯器は交換も選択肢
4.2026年は高効率給湯器に補助制度もある

1.給湯は家庭のエネルギー消費の約3割

家庭で使うエネルギーは、冷房。暖房。給湯。調理。照明や家電。などに分けられます。

資源エネルギー庁によると、2021年度の家庭部門では、

・動力・照明など 32.9%
・給湯 28.7%
・暖房 26.3%
・調理 9.7%
・冷房 2.4%

という割合でした。給湯は、家庭で使うエネルギーの中でもかなり大きな部分を占めています。特に冬は水道水の温度が下がるため、同じ40℃のお湯をつくるにも、夏より多くのエネルギーが必要になります。「暖房の設定温度は気にしているけれど、お風呂はいつも通り」

では、光熱費全体の改善につながりにくい場合があります。

冬の住まい改善では、部屋を暖めることと、お湯をつくることをセットで見ることが大切です。

2.まずはお風呂の使い方を見直す

最初から給湯器を交換する必要はありません。まず確認したいのは、毎日の使い方です。

資源エネルギー庁は家庭の省エネ策として、お湯を出し過ぎない。シャワーを長時間使わない。追い焚きが必要にならないよう、家族ができるだけ間隔を空けずに入浴する。といった方法を挙げています。

特に冬は、一人目が入る。数時間後に次の人が入る。そのたびに追い焚きをする。という家庭もあります。浴槽のお湯は時間がたつほど冷めます。できる範囲で入浴時間をまとめるだけでも、再加熱する回数を減らせます。

また、シャワーを出したまま体を洗う。食器洗いでお湯を流し続ける。必要以上に高い温度に設定する。といった小さな使い方も、毎日の積み重ねでは無視できません。

我慢してお湯を使わないのではなく、必要なお湯を、無駄なく使うという考え方が基本です。

3.古い給湯器は交換も選択肢

給湯器は、壊れるまで意識しない住宅設備の一つです。しかし冬の朝に突然お湯が出なくなると、生活への影響はかなり大きくなります。

最近、お湯になるまで時間がかかる。温度が安定しない。異音がする。エラー表示が増えた。何年使っているか分からない。という場合は、一度確認しておきたいところです。

交換するときに注目したいのが、高効率給湯器です。

現在、国の「給湯省エネ2026事業」では、ヒートポンプでお湯をつくる「エコキュート」。電気とガスを組み合わせる「ハイブリッド給湯機」。発電しながらお湯もつくる「エネファーム」。などが補助対象になっています。

どの方式が合うかは、家族人数。お湯の使用量。電気・ガスの契約。設置スペース。住宅の設備。などによって変わります。「一番高性能なものが一番いい」とは限りません。

自分の家でどれくらいお湯を使うかから考えることが大切です。

4.2026年は高効率給湯器に補助制度もある

2026年の「給湯省エネ2026事業」では、高効率給湯器を設置する場合、機種に応じて補助を受けられます。

基本額は、エコキュート 7万円/台。ハイブリッド給湯機 10万円/台。エネファーム 17万円/台です。性能要件を満たすエコキュートやハイブリッド給湯機では、追加の補助が受けられる場合もあります。

2026年10月9日時点では、給湯省エネ2026事業の予算に対する補助金申請額は**49%**となっています。まだ予算は残っていますが、申請額が上限に達すると受付は終了します。

また、一般の消費者が直接申請する制度ではありません。

登録された「給湯省エネ事業者」が申請手続きを行い、補助分を利用者へ還元する仕組みです。そのため交換を検討するなら、補助対象機種か。工事業者が登録事業者か。契約や工事の時期が要件に合っているか。を工事前に確認しておく必要があります。

まとめ

冬の光熱費対策というと、まず暖房を思い浮かべます。家庭のエネルギー消費では、給湯が約3割を占めています。冬前に確認したいのは、シャワーを長く使い過ぎていないか。追い焚きが増えていないか。給湯器に不調はないか。今の給湯器が自宅の使い方に合っているか。

という点です。まずは毎日の使い方を見直す。それでも給湯器が古く、交換時期が近いなら、高効率給湯器も比較する。

2026年は国の補助制度もあり、10月9日時点では申請額が予算の49%です。

冬になってから、「急にお湯が出なくなった」と慌てるより、本格的に寒くなる前に一度給湯器を確認しておく。これも、冬に向けた住まいのカイゼンの一つです。

つづく