LOADING

ブログ BLOG

「玄関の鍵をかけているから、家の防犯は大丈夫」そう思っていても、住宅への侵入は玄関だけから起きるわけではありません。

警察庁によると、2025年に住宅を対象として発生した侵入窃盗は1万7,152件。前年から7.2%増加しました。単純計算すると、全国で1日あたり約47件の住宅が被害に遭っていることになります。一戸建てでは窓からの侵入が特に多く、共同住宅でも玄関などの出入口と窓が主な侵入口になっています。

現在、10月11日から20日まで「全国地域安全運動」が行われています。この機会に、防犯カメラを付けるかどうかだけではなく、自宅へ入りにくくするために、窓や玄関をどう整えるかを見直してみましょう。

目次

1.住宅侵入窃盗は前年より7.2%増加
2.一戸建てでは「窓」が狙われやすい
3.最初に見直したい窓と玄関の防犯
4.家の防犯は設備だけではなく周囲の環境も見る

1.住宅侵入窃盗は前年より7.2%増加

侵入窃盗というと、以前より減っているイメージを持っている人もいるかもしれません。

実際、長期的には減少傾向が続いてきました。警察庁によると、2025年の侵入窃盗全体は4万7,233件で、前年から9.8%増加しました。そのうち住宅を対象としたものは1万7,152件で、こちらも前年から7.2%増えています。

最近では、家に人がいるかどうかにかかわらず、窓ガラスを壊して住宅へ侵入するなど、悪質な事件も発生しています。警察庁も、戸締まりだけでなく、防犯性能の高い建物部品や防犯カメラなどを活用するよう呼びかけています。だからといって、家を要塞のようにする必要はありません。自宅のどこが入りやすくなっているかを知ることです。

2.一戸建てでは「窓」が狙われやすい

住宅への侵入経路を見ると、一戸建てでは窓が最も多く、次いで玄関などの表出入口となっています。共同住宅でも、玄関などの出入口と窓からの侵入が多い傾向があります。

特に一戸建てでは、道路から見えにくい掃き出し窓や、家の裏側にある窓などに注意が必要です。窓はガラスを割れば、室内側のクレセント錠に手が届く場合があります。警察庁も、窓ガラスを破って錠を開ける手口について注意を呼びかけています。

「玄関には良い鍵を付けたから大丈夫」と考えるのではなく、玄関と窓をセットで見ることが重要です。また、勝手口や庭側の出入口など、普段あまり意識していない場所も確認しておきたいところです。

3.最初に見直したい窓と玄関の防犯

住宅の防犯は、大掛かりな工事から始めなくても改善できることがあります。

窓では、現在の鍵だけでなく補助錠を追加すると、侵入するために必要な手間を増やせます。玄関では、二つの鍵を使う「ツーロック」も対策の一つです。警察庁も、窓への補助錠や玄関のツーロック、防犯性能の高い建物部品の活用を紹介しています。窓や玄関を交換する場合には、「CPマーク」が付いた製品を確認する方法もあります。これは、官民合同会議による試験などを経て、防犯性能が高いと認められた建物部品に表示されるものです。2026年3月末時点では、ドア、錠、窓、シャッターなど17種類、3,545品目が登録されています。

最近は断熱性能を上げるために窓を交換したり、内窓を設置したりする家庭も増えています。その際には断熱性能だけを見るのではなく、防犯性能も一緒に確認するという考え方があります。

一度工事をするなら、「冬に暖かい窓」と「侵入されにくい窓」を別々に考えない方が、住まい全体の改善につながります。

4.家の防犯は設備だけではなく周囲の環境も見る

防犯対策というと、防犯カメラや高性能な鍵など、設備に目が向きます。警察庁は、建物の周囲を整理し、侵入されにくい環境をつくることも重要としています。

例えば、庭木が大きく育って窓を完全に隠していれば、外から家の様子が見えにくくなります。脚立や物置など、侵入の足場になるものが窓の近くに置かれていないかも確認したいところです。長期間家を空けるときには、郵便物や新聞をためないことも大切です。合鍵を植木鉢の下や郵便受けなど、玄関周辺に置くことも避けた方がよいでしょう。

さらに近年は、犯罪の前に住宅周辺を確認する「下見」への注意も呼びかけられています。

2026年の全国地域安全運動でも、「犯罪下見活動等に対する防犯意識の醸成」が重点項目に挙げられています。見慣れない人が家の周囲を繰り返し見ている、不自然な訪問が続くといった場合には、防犯設備だけに頼らず、地域や警察へ相談することも選択肢です。

まとめ

2025年に発生した住宅対象の侵入窃盗は1万7,152件で、前年から7.2%増加しました。全国では単純計算で1日約47件です。住宅防犯で最初に確認したいのは、特別な設備ではなく、自分の家へどこから入ることができるかです。

一戸建てなら窓と玄関を中心に確認し、補助錠やツーロック、防犯性能の高い建物部品など、必要な対策を加えていきます。同時に、庭木で死角ができていないか、窓の近くに足場になるものを置いていないか、郵便物がたまっていないかなど、家の周囲も見直します。

10月11日から20日までは全国地域安全運動の期間です。家の防犯は、何かが起きてから考えるものではありません。窓、玄関、そして家の周りを一度歩いて見てみる。

まずはそこから、自宅に必要な防犯対策を考えてみてはいかがでしょうか。

つづく