こんにちはキャリーライフ中川です。
久しぶりに実家へ帰ると、「こんなに物があったかな」「昔より物が増えている気がする」
と感じることはありませんか。使っていない食器、何年も着ていない服、紙袋や空き箱、古い家具、写真やアルバム。子どもから見ると「もう使わないのだから処分すればいい」と思う物でも、親にとっては簡単に捨てられないことがあります。
なぜ実家には物が増えていくのでしょうか。
今回は、単に「片付けが苦手だから」と考えるのではなく、親の家に物が増える理由と、家族としてどう向き合えばよいのかを考えてみます。

目次
1.実家に物が多くなるのはなぜ?
2.「まだ使える」が物を増やしていく
3.物には家族の記憶や想いが残っている
4.いきなり捨てるより「何を残すか」から考える
5.まとめ|実家の片付けは物だけの問題ではない
1.実家に物が多くなるのはなぜ?
実家に物が多い理由は、一つではありません。長く同じ家で暮らしていれば、それだけでも物は少しずつ増えていきます。婚したときにそろえた家具。子どもが小さい頃に使っていた物。いただき物。趣味の道具。仕事で使っていた物。
30年、40年と暮らしてきた家なら、家族の生活そのものが家の中に積み重なっています。
さらに、子どもが独立しても、その部屋や荷物がそのまま残っている家庭もあります。
つまり実家の物は、親だけの物とは限りません。
家族全員が長い年月をかけて残してきた物の集合体ともいえます。「親は物をため込みすぎている」と一方的に考えるだけでは解決しにくいのです。
2.「まだ使える」が物を増やしていく
物を整理するとき、親世代からよく聞く言葉があります。「まだ使える」「もったいない」「いつか使うかもしれない」確かに、壊れていない物を処分することには抵抗があります。
特に、物を長く大切に使ってきた人ほど、「使える物を捨てる」という行為そのものに違和感を持つことがあります。
一方で、新しい物も少しずつ家に入ってきます。新しい食器を買っても古い食器を残す。新しい服を買っても以前の服を残す。新しい家電に替えても、古い物を「予備」として置いておく。
すると、入ってくる物はあるのに、出ていく物が少ない。これが何十年も続けば、家の中の物が増えていくのは自然なことでもあります。
3.物には家族の記憶や想いが残っている
もう一つ大きいのが、物と想い出が結びついていることです。
古い写真やアルバム。子どもが小さい頃に使っていた物。家族旅行のお土産。亡くなった家族が使っていた物。金銭的な価値だけを考えれば、処分しても問題のない物かもしれません。
本人にとっては、その物を見ることで当時の出来事や家族を思い出します。
だから、「これ、もう捨ててもいいよね」と家族から言われても、簡単には「いいよ」と言えないのです。先に育てた「一番大切なものは何?」の記事でも考えたように、物そのものよりも、そこに結びついた記憶が大切な場合があります。実家の片付けが難しいのは、物を処分する作業であると同時に、想い出を整理する作業でもあるからです。
4.いきなり捨てるより「何を残すか」から考える
物が多い実家を見ると、「まず減らさないと」と考えたくなります。
しかし、最初から「捨てる物」を探すと、親と子どもの意見がぶつかりやすくなります。
そこで逆から考えてみます。「絶対に残しておきたい物は何?」と聞いてみるのです。
例えば、
写真やアルバム
大切な手紙
家族から受け継いだ物
趣味で大切にしてきた物
今も実際に使っている物
などです。
先に「大切な物」を確認すると、それ以外の物について少しずつ整理しやすくなります。
全部を一日で片付ける必要もありません。
押し入れ一つ。食器棚一つ。引き出し一段。小さなところからでも十分です。そして、物を減らすこと以上に大切なのが、「この家に何があり、何を残したいと思っているのか」を家族が知っておくことです。親が元気な今なら、その理由まで聞くことができます。
5.まとめ|実家の片付けは物だけの問題ではない
実家に物が多いのは、単に親が片付けられないからとは限りません。長い暮らしの中で物が積み重なり、「まだ使える」という気持ちがあり、さらに一つひとつの物に家族の記憶や想いが残っています。
実家の片付けを、「不要な物を捨てる作業」だけにしないことが大切です。
何を残したいのか。
なぜ残したいのか。
これからも必要なのか。
そんな話を家族で少しずつ始めることが、実家を整理する最初の一歩になります。
そして、こうした整理は将来の実家じまいや空き家予防にもつながっていきます。
まだ実家をどうするか決める必要がない今だからこそ、「実家にはどんな物があるだろう」
と一度見渡してみる。そこから始めてもよいのではないでしょうか。
つづく