こんにちはキャリーライフ中川です。
お盆になると、久しぶりに実家へ帰る人も多いと思います。家族で食卓を囲んだり、お墓参りをしたり、昔の話をしたり。普段は離れて暮らしているからこそ、実家へ帰ったときに気づくこともあります。
「庭の手入れが以前より大変そう」
「階段を上るのが少しゆっくりになった」
「使っていない部屋が増えた」
「雨戸や外壁が傷んできた」
どれも、すぐに大きな問題になるとは限りません。実家のこれからを考える小さなきっかけにはなります。お盆に家族が集まるからといって、相続や家じまいの話を無理にする必要はありません。まずは、今の実家と親の暮らしを少し見てみる。
今回は、帰省したときに確認しておきたいことを整理します。

目次
1.久しぶりに帰るから気づける「実家の変化」
2.家だけでなく、親の暮らしも見てみる
3.お盆に結論を出す必要はない
4.今の実家を知ることが、将来の選択肢を増やす
1.久しぶりに帰るから気づける「実家の変化」
毎日住んでいる本人には当たり前になっていても、久しぶりに帰った子どもだから気づける変化があります。
例えば、家の外を見てみます。
- 屋根や雨どいに傷みはないか
- 外壁に大きなひび割れはないか
- 庭木や雑草の管理が負担になっていないか
- 門扉や塀が傾いていないか
- 以前使っていた自転車や農機具などが放置されていないか
家の中にも変化があります。
- 使わない部屋が物置になっている
- 2階をほとんど使わなくなった
- 電球が切れたままになっている
- 階段に物が置かれている
- 廊下や玄関につまずきやすい物が増えている
- 雨漏りや湿気の跡がある
築年数の古い家なら、耐震性や断熱、水回りの老朽化なども気になるところです。
ただし、帰省したその日に、
「ここを直した方がいい」
「もうリフォームしないと」
と決める必要はありません。
大切なのは、今の家がどんな状態なのかを家族が知っておくことです。写真を数枚撮っておくだけでも、次に帰ったときの変化を比べることができます。
2.家だけでなく、親の暮らしも見てみる
実家を考えるとき、建物だけを見ていては分からないことがあります。最も大切なのは、そこで暮らしている親が今どう感じているかです。以前は2階の寝室で寝ていたのに、最近は1階で過ごす時間が増えた。庭仕事が好きだったのに、「最近は草取りが大変」と話すようになった。買い物へ車で出掛けていたのに、外出する回数が減った。こうした変化は、年齢を重ねれば自然に起こります。すぐに介護や住み替えが必要ということではありません。
ただ、「今の家で困っていることはない?」と聞いてみると、親が普段言わなかったことが出てくる場合があります。
例えば、
「お風呂が寒い」
「階段が少し怖い」
「台風のとき屋根が心配」
「庭はもう少し小さくしたい」
「車に乗れなくなったら買い物に困る」
住まいの問題は、一つだけで起きるとは限りません。耐震、断熱、段差、庭の管理、買い物、通院、介護。少しずつ負担が重なって、「この家で暮らし続けるのが大変」と感じることがあります。だからこそ、実家を見るときには、家の傷みと、親の暮らしの変化を一緒に見ることが大切です。
3.お盆に結論を出す必要はない
家族が集まると、「この家、将来どうするの?」という話題が出ることがあります。
いきなりこの質問をすると、親にとっては答えにくいものです。長年暮らした家には、家族との時間や思い出があります。単なる不動産ではありません。
子ども側から見れば、
「将来空き家になったらどうするのか」
「管理できない」
「修繕費が心配」
という現実的な問題があります。どちらも間違っているわけではありません。見ている時間軸が違うだけです。そのため、お盆に話すなら、「家を売る?残す?」ら始めるより、
「これからもこの家で暮らしたい?」
「今、家で困っていることはある?」
「もし車に乗らなくなったらどうしようか」
といった、今の暮らしから話す方が自然です。
もし親が、「できるだけ最後までここにいたい」と考えているなら、そのために何が必要かを考えられます。
反対に、「一人になったら子どもの近くへ行ってもいい」という考えがあるなら、住み替えを急がず準備できます。お盆に必要なのは、答えではありません。親がどう考えているのかを家族が知ることです。
4.今の実家を知ることが、将来の選択肢を増やす
実家のことは、問題が起きてから考えると選択肢が少なくなります。
親が入院した。
突然施設へ入ることになった。
大きな地震で家が傷んだ。
相続が発生した。
こうしたタイミングで初めて、「この家どうする?」となると、家族は短い時間で判断しなければなりません。
一方、親が元気なうちなら、
- 住み続けるために家を直す
- 耐震や断熱を見直す
- 1階中心の暮らしに変える
- 家財を少しずつ整理する
- 将来の住み替え先を調べる
- 売却や賃貸の可能性を知っておく
- 子どもが実家を引き継ぐか確認する
- 家や土地の書類を整理する
といったことを、一つずつ考えられます。
全部を一度にする必要はありません。むしろ、一度に決めようとすると家族の負担になります。お盆に実家へ帰ったら、「家をどうするか」はなく、「今、この家でどんな暮らしをしているのか」を見てみる。それだけでも十分な一歩です。
まとめ
実家は、毎日見ている親よりも、久しぶりに帰った子どもの方が変化に気づくことがあります。
家の傷み。
庭の管理。
使わなくなった部屋。
階段やお風呂の負担。
親の生活範囲の変化。
小さな変化の中に、これからの住まいを考えるヒントがあります。お盆だからといって、家族会議を開き、相続や家じまいの結論を出す必要はありません。族が集まる機会に、「最近、この家で困っていることない?」と聞いてみる。
家を少し見てみる。
親の話を聞いてみる。
それくらいからでよいと思います。実家の将来を考えることは、家を処分する準備ではありません。親がこれからどんな暮らしをしたいのかを知り、その希望をできるだけ叶えるための準備でもあります。今年のお盆。久しぶりに実家へ帰るのであれば、いつもの風景を少しだけ違う目線で見てみてはいかがでしょうか。
つづく