こんにちはキャリーライフ中川です。
死亡者数・相続税・実家相続から見る今の傾向
相続と聞くと、
財産が多い人の話。
相続税がかかる人の話。
家族でもめそうな人の話。
自分にはまだ関係ない話。
そう思われがちです。
近年、相続は少しずつ身近なテーマになっています。
理由の一つは、亡くなる人の数が増えていることです。
国税庁の令和6年分の相続税申告事績では、
被相続人数、つまり死亡者数は約160.5万人です。
そのうち、相続税の申告書提出に係る被相続人数は約16.7万人。
課税割合は10.4%です。
相続税がかかる人は、全体で見れば約10人に1人です。
相続は、税金だけの話ではありません。
実家の名義。
土地の管理。
預貯金の手続き。
生命保険の受取人。
借入金や未払い金。
兄弟姉妹での話し合い。
空き家になる家の管理。
ここまで含めると、多くの家庭に関係する話になります。

【目次】
1- 死亡者数が増え、相続の件数も増えている
2- 相続税がかかる人は約10人に1人
3- 実家や土地の相続は、税金以外でも困りやすい
4- 相続は財産と負担を引き継ぐこと
1- 死亡者数が増え、相続の件数も増えている
相続は、誰かが亡くなった時に始まります。
亡くなった人を被相続人といいます。
財産を引き継ぐ人を相続人といいます。
死亡者数が増えるということは、
相続が発生する家庭も増えるということです。
令和6年分の相続税申告事績では、
被相続人数は約160.5万人でした。
日本は高齢化が進んでいます。
親世代が80代、90代になる家庭も増えています。
40代、50代、60代の子ども世代が、
親の相続を考える場面も増えていきます。
相続は、特別な家だけの話ではありません。
親の通帳はどこにあるのか。
保険は何に入っているのか。
実家の名義は誰か。
土地は他にもあるのか。
借入金は残っていないか。
亡くなった後に、家族が一つずつ確認することになります。
相続の件数が増える時代では、
基本を知っておく意味が大きくなります。
2- 相続税がかかる人は約10人に1人
相続と聞くと、相続税を思い浮かべる人が多いと思います。
相続税は、すべての家庭にかかる税金ではありません。
令和6年分では、相続税の課税割合は10.4%です。
約10人に1人の割合です。
多くの家庭では相続税がかからない可能性があります。
ここで勘違いしやすい点があります。
相続税がかからないことと、相続手続きが不要なことは別です。
預貯金の解約。
生命保険金の請求。
不動産の名義変更。
車の名義変更。
公共料金や契約の整理。
固定資産税の引き継ぎ。
税金がかからなくても、手続きは残ります。
相続税の有無だけで、相続の大変さは判断できません。
相続税がかからない家庭ほど、準備を後回しにしやすい面があります。
「うちは財産が少ないから大丈夫」
そう思っていたら、実家の名義や土地の管理で困ることがあります。
相続税は、相続の一部です。
全体ではありません。
3- 実家や土地の相続は、税金以外でも困りやすい
相続で困りやすいものの一つが、実家や土地です。
預貯金は、金額で分けやすい財産です。
実家は一つです。
誰かが住むのか。
売るのか。
貸すのか。
解体するのか。
空き家として管理するのか。
判断が必要になります。
実家を相続する人は、家だけを受け取るわけではありません。
固定資産税。
火災保険。
草刈り。
近隣対応。
片付け。
修繕。
将来の売却や解体。
負担も一緒に引き受けます。
全国の空き家数は、
令和5年住宅・土地統計調査で900万戸とされています。
空き家率は13.8%です。
空き家は、相続と無関係ではありません。
親が住んでいた家をどうするか。
この判断が先送りになると、空き家として残ることがあります。
相続登記も義務化されています。
不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内に、
相続登記をする必要があります。
実家や土地を相続する家庭では、
名義をそのままにしにくい時代になっています。
4- 相続は財産と負担を引き継ぐこと
相続は、財産を受け取るだけの話ではありません。
亡くなった人の権利や義務を引き継ぐことです。
プラスの財産があります。
現金。
預貯金。
土地。
建物。
株式。
投資信託。
車。
生命保険金。
家財。
マイナスの財産もあります。
借入金。
未払いの税金。
未払いの医療費。
保証債務。
事業上の負債。
相続では、両方を確認します。
「何をもらえるか」だけでは足りません。
「何を引き受けるのか」も見ます。
実家がある場合は、管理できるか。
土地がある場合は、場所や名義が分かるか。
保険がある場合は、受取人が誰か。
借入金がある場合は、返済や相続放棄を考える必要があるか。
ここまで見て、相続の全体像が分かります。
相続の基本は、財産の金額だけではありません。
誰が相続人なのか。
どんな財産があるのか。
負債はあるのか。
実家や土地はどうなっているのか。
必要な手続きに期限はあるのか。
この順番で整理していくことが大切です。
相続登記は義務化されています。
相続を考える時は、まず基本を知ることです。
税金だけを見るのではなく、実家、お金、書類、名義、負担まで含めて見る。
そこから、家族に必要な準備が見えてきます。
つづく