こんにちはキャリーライフ中川です。
実家には、家族それぞれに思い出のある場所があります。
玄関。
台所。
居間。
庭。
仏間。
縁側。
子ども部屋。
親がいつも座っている場所。
毎回見ている場所ほど、
わざわざ話題にすることは少ないものです。
でも、親にとっての「好きな場所」を
聞いたことは、意外と少ないかもしれません。
子どもにとっては当たり前の実家でも、
親にとっては長く暮らしてきた家です。
親なりに落ち着く場所、思い入れのある場所、
手放しにくい場所があります。
実家の将来を考える前に、
まずは親がこの家のどこを大切にしているのか、
少し聞いてみてもいいと思います。

【目次】
1- 実家には、人それぞれ好きな場所がある
2- 場所には、家族の思い出が残っている
3- 好きな場所を聞くと、親の気持ちが見えてくる
4- 場所の話から、実家のこれからを考える
1- 実家には、人それぞれ好きな場所がある
実家の中で、親がよくいる場所はありませんか。
いつも座っている椅子。
新聞を読む場所。
テレビを見る位置。
台所の立ち位置。
庭を眺める窓際。
仏壇の前。
洗濯物をたたむ部屋。
家族から見ると、ただの日常です。
親にとっては落ち着く場所かもしれません。
「ここに座るのが一番楽」
「この窓から庭を見るのが好き」
「台所は長いこと使ってきたけえ落ち着く」
「仏壇の前に座ると安心する」
親なりの理由があることもあります。
実家の思い出というと、子ども時代の記憶を思い浮かべがちです。
同じ家でも、親と子どもでは好きな場所が違うことがあります。
親にとっては台所。
子どもにとっては居間。
孫にとっては庭。
家族みんなにとっては玄関。
それぞれの記憶が重なって、実家らしさができています。
2- 場所には、家族の思い出が残っている
実家の場所には、それぞれ思い出があります。
玄関は、子どもを学校へ送り出した場所かもしれません。
帰省した家族を迎えた場所かもしれません。
昔から同じ表札や靴箱があるだけで、懐かしさを感じることもあります。
台所には、毎日のご飯があります。
弁当を作ってきた記憶。
家族の好きな料理を作った記憶。
年末年始に忙しく料理をしていた記憶。
居間やリビングには、家族でテレビを見た時間があります。
正月やお盆に親戚が集まったこと。
何でもない会話をしていたこと。
親がいつも同じ場所に座っていたこと。
仏間には、先祖や家族に手を合わせてきた時間があります。
法事やお盆の記憶。
親が大切にしている家の守り方が残っていることもあります。
庭には、親が手入れしてきた時間があります。
季節の花。
庭木。
家庭菜園。
子どもが遊んだ記憶。
夏に草取りをした記憶。
縁側には、お茶を飲んだ時間や、
近所の人と話した時間があるかもしれません。
子ども部屋には、勉強机、押し入れ、昔の荷物、ポスターなど、
子どもが育った時間が残っています。
階段や廊下にも、子どものころに走った記憶や、
夜は少し怖かった記憶があるかもしれません。
物干し場には、毎日の洗濯物を干してきた家事の積み重ねがあります。
親がいつも座る場所には、今の親の暮らしが一番出ます。
新聞を読む。
テレビを見る。
お茶を飲む。
外を眺める。
少し休む。
そういう何でもない時間が、あとから思い出になります。
3- 好きな場所を聞くと、親の気持ちが見えてくる
実家の将来の話は、いきなり聞くと重くなりやすいです。
「この家、将来どうする?」
「売る?残す?」
「誰が管理する?」
こういう話は大切ですが、急に聞かれると親も構えてしまいます。
好きな場所の話なら、少し入りやすいです。
「この家で一番落ち着く場所はどこ?」
「この台所で、よく作っていた料理は何?」
「この庭の木は、誰が植えたん?」
「この部屋は昔、何に使っていたん?」
「この家で一番にぎやかだったのは、どんな時?」
「この場所は残しておきたい、と思う所はある?」
こうした聞き方なら、会話がやわらかくなります。
親の答えから、今の暮らしや気持ちが見えてくることがあります。
まだこの家で暮らしたいのか。
庭の手入れが負担になっているのか。
仏壇を大切に思っているのか。
台所に思い入れがあるのか。
昔の家族の時間を大切にしているのか。
場所の話は、親の本音に近づく入口になります。
4- 場所の話から、実家のこれからを考える
実家のこれからを考える時、土地や建物のことだけを見ると、
どうしても現実的な話になります。
売却。
解体。
管理。
相続。
片付け。
リフォーム。
どれも必要な話です。
この家のどこを大切にしているのかを知っておくと、
話し合いの見え方が変わります。
たとえば、親が庭を大切にしているなら、写真に残しておく。
台所に思い入れがあるなら、料理している姿を撮っておく。
仏壇まわりを大切にしているなら、その話を聞いておく。
玄関や居間に思い出があるなら、家族で一度見返せるようにしておく。
親がいつも座る場所があるなら、その風景を残しておく。
全部を残すことはできなくても、残し方はあります。
写真に残す。
動画に残す。
話を聞く。
家族で共有する。
思い出として形にする。
場所の話は、実家をどうするかの結論を急ぐためではありません。
親の気持ちを知り、家族で実家を見つめ直すためのきっかけです。
そして、好きな場所を聞いてみる。
それだけでも、実家のこれからを考える小さなきっかけになると思います。
つづく