こんにちはキャリーライフ中川です。
空き家が増える時代に、
住まいの考え方も変わり始めています。
住宅ストック数は約6,505万戸、
総世帯数は約5,622万世帯で、
住宅数が世帯数を約16%上回っています。
2043年には空き家率が25.3%になる見通しも示され、
今後は新築住宅から
中古住宅へ支援の重点を移すべきという方向性が出ています。
これまでは、家を持つといえば新築。
古い家は価値が下がる。
中古住宅は妥協して選ぶもの。
そんな見方も少なくありませんでした。
住宅の数が世帯数を上回り、
将来は空き家が4分の1に近づくとすれば、
これから大切になるのは
「新しく建てること」だけではありません。
今ある家をどう活かすか。
親の家をどう引き継ぐか。
中古住宅をどう見直すか。
住まいの価値は、これから少しずつ変わっていきます。

【目次】
1- 家はすでに余り始めている
2- 中古住宅は本当に価値がないのか
3- 親の家も「使える資源」になる
4- これから確認したい3つのこと
1- 家はすでに余り始めている
財務省の資料では、
住宅ストック数は約6,505万戸。
総世帯数は約5,622万世帯とされています。
住宅の数は世帯数を約16%上回っています。
つまり、日本はすでに
「家が足りない社会」ではなく、
「家をどう使うかを考える社会」に入っています。
すべての家がそのまま住めるわけではありません。
・古くなった家
・管理されていない家
・耐震性や断熱性に不安がある家
・交通や買い物に不便な場所にある家
こうした家は、簡単には流通しにくい現実があります。
ただ、中古住宅すべてに価値がないわけではありません。
大切なのは、古いかどうかではなく、
「これからも使える状態に整えられるか」です。
2- 中古住宅は本当に価値がないのか
日本では、築年数が古くなると
建物の価値が大きく下がる見方が一般的です。
築20年、築30年と聞くと、
「もう古い」
「修繕費がかかりそう」
「建て替えた方がいいのでは」
と感じる人も多いかもしれません。
これからの時代は少し見方を変える必要があります。
たとえば、同じ築35年の家でも、
定期的に手入れされている家と、
10年以上放置された家では、状態がまったく違います。
・屋根や外壁を直している
・水回りを交換している
・シロアリ対策をしている
・室内の片付けができている
・修繕履歴が残っている
こうした家は、古くても次の選択肢が残ります。
反対に、築年数が少し若くても、
誰も管理せず、雨漏りや劣化を放置していれば、
活用は難しくなります。
中古住宅の価値は、年数だけでは決まりません。
管理と使い方で変わります。
3- 親の家も「使える資源」になる
親の家の話になると、どうしても
「売れるのか」
「解体するのか」
「誰が片付けるのか」
という重たい話になりがちです。
でも、少し早い段階で考えれば、
親の家は単なる負担ではなく、
使える資源になる可能性があります。
・子ども世帯が住む
・賃貸として貸す
・リフォームして二地域居住に使う
・地域の人に使ってもらう
・売却して老後資金や相続整理に活かす
立地、建物状態、権利関係、家族の考え方。
この4つによって選択肢は変わります。
だからこそ、親が元気なうちに確認しておくことが大切です。
「この家を将来どうするか」
「残したいのか、手放してもよいのか」
「誰かが使う可能性はあるのか」
この会話があるだけで、家の未来は大きく変わります。
4- これから確認したい3つのこと
中古住宅の時代に向けて、
家庭でまず確認したいことは3つあります。
1つ目は、家の状態です。
屋根、外壁、水回り、床下、雨漏り、シロアリ、耐震性。
住んでいるうちに確認しておく方が、後から慌てずに済みます。
2つ目は、家族の考えです。
親は残したいのか。
子どもは住む可能性があるのか。
売却に抵抗はあるのか。
誰が管理できるのか。
3つ目は、地域の需要です。
その地域で売れるのか。
貸せるのか。
将来も住みやすい場所なのか。
買い物、病院、交通、学校などの環境はどうか。
この3つを確認すると、家の見え方は変わります。
空き家が増える時代に、
住まいの価値は変わっていきます。
新しく建てることだけが正解ではありません。
今ある家を直して使う。
親の家を早めに整理する。
中古住宅として次の人につなぐ。
こうした考え方が、これからますます重要になります。
ただし、中古住宅は放置すればするほど選択肢が減ります。
5年早く考えれば、修繕で済むかもしれません。
10年放置すれば、解体しか選べないかもしれません。
家は、古くなること自体が問題ではありません。
問題は、誰も考えないまま時間が過ぎることです。
これからの住まいは、
「建てる」だけでなく、
「活かす」ことも大切な選択肢になります。
つづく