「住宅ローンはいくらまで借りられる?」家を買おうとすると、最初に気になる数字です。
でも、住宅ローンを考えるときに本当に大切なのは、銀行がいくら貸してくれるかではなく、家計として無理なく返し続けられるかです。
住宅金融支援機構によると、2026年10月の【フラット35】は、返済期間21〜35年の場合、金利の範囲が年3.83%〜5.84%、最も多く適用されている金利は**年3.83%**となっています。【フラット35】は、借入時に返済終了までの金利が決まる全期間固定型の住宅ローンです。
金利が変われば、同じ4,000万円を借りても返済額は変わります。「いくらの家を買えるか」だけでなく、金利を含めて毎月いくら払い続けることになるのかを見ることが、これまで以上に重要です。

目次
1.2026年10月、フラット35の最頻金利は3.83%
2.4,000万円借りると毎月いくらになる?
3.住宅ローン以外にも家にはお金がかかる
4.「借りられる額」ではなく暮らしから予算を決める
1.2026年10月、フラット35の最頻金利は3.83%
2026年10月現在、【フラット35】の金利は次のようになっています。
返済期間15〜20年では、年3.51%〜5.52%。
返済期間21〜35年では、年3.83%〜5.84%。
そのうち21〜35年の最頻金利は年3.83%です。
「最頻金利」とは、取り扱っている金融機関の中で最も多く提供されている金利です。
すべての人が3.83%になるという意味ではありません。利用する金融機関や条件によって金利は異なります。
また【フラット35】には、子育て世帯、住宅性能、中古住宅、維持管理などの条件によって、一定期間金利を引き下げる仕組みもあります。それでも、住宅ローンを検討する人にとって、現在の金利水準を知っておくことは重要です。
家の価格だけを見ていても、実際に毎月払う金額は分からないからです。
2.4,000万円借りると毎月いくらになる?
例えば4,000万円を、返済期間35年。
金利年3.83%。元利均等返済。ボーナス払いなし。
→ 単純に計算すると、毎月の返済額は約17万3,000円です。
→ 35年間の返済総額は、単純計算で約7,268万円になります。
これは金利引下げ制度や手数料、団体信用生命保険などを考慮していない単純な試算ですが、住宅ローンでは「借りた4,000万円を返せば終わり」ではないことが分かります。金利の影響は、毎月数千円、数万円という違いでも、35年間積み重なると大きくなります。
住宅を探すときは、「4,000万円まで借りられると言われた」ではなく、「毎月17万円前後を35年間払いながら、今の暮らしを続けられるか」という見方が必要になります。
3.住宅ローン以外にも家にはお金がかかる
もう一つ忘れやすいのが、住宅にかかるお金はローンだけではないことです。
▪戸建てなら、固定資産税。火災・地震保険。外壁や屋根の修繕。給湯器やエアコンなど設備の交換。庭の管理。などがあります。
▪マンションなら住宅ローンに加え、管理費。修繕積立金。駐車場代。固定資産税。などが必要になる場合があります。
新築時には大きな修繕がなくても、10年、20年と住み続ければ設備は古くなります。
さらに現役世代では、子どもの教育費。車の買い替え。親の介護。自分たちの老後資金。なども同じ時期に重なる可能性があります。
住宅ローンだけを見て、「毎月払える」と判断すると、後から家計が苦しくなることがあります。
家は買ったときが一番お金がかかるとは限りません。長く所有するほど、維持する費用も必要になります。
4.「借りられる額」ではなく暮らしから予算を決める
住宅を購入するとき、予算を決める順番も大切です。
物件を先に見てしまうと、「この家が欲しい」という気持ちから、どうしても借入額を増やす方向へ考えやすくなります。
その前に整理したいのは、今の生活です。毎月の手取りはいくらか。住宅費にいくら使えるか。教育費はこれから増えるか。車は必要か。共働きを今後も続ける予定か。どちらかが働けない期間があっても返せるか。修繕費を別に準備できるか。こうした条件を整理すると、
「借りられる上限」と「自分たちが安心して返せる金額」は、同じではないことがあります。
住まいの相談では、家そのものだけを見て決めるのではなく、その家を買ったあと、どんな生活を続けたいのかまで考えることが重要です。
旅行へ行きたい。子どもの教育にはお金をかけたい。趣味も続けたい。老後の貯蓄もしておきたい。そうした暮らしも含めて住宅予算です。
住宅は生活を豊かにするためのものです。住宅ローンを返すことだけが生活の中心になってしまえば、本来の目的とは少し違ってきます。
まとめ
2026年10月の【フラット35】は、返済期間21〜35年の場合、最頻金利が**年3.83%**となっています。住宅ローンは、借入額だけでなく金利によって毎月の返済額が変わります。
さらに住宅を所有すれば、税金。保険。修繕。設備交換。マンションなら管理費や修繕積立金。なども必要になります。
だから住宅購入で最初に見る数字は、「いくら借りられるか」だけではありません。
むしろ、「毎月いくらなら、今の生活を大きく変えずに払い続けられるか」
から考える。その金額から逆算して、住宅価格や借入額を決める。金利が動いている今だからこそ、家の価格だけではなく、購入後の暮らしまで含めた資金計画が重要になっています。
つづく