こんにちはキャリーライフ中川です。
自宅で暮らし続けるために必要な準備
認知症や介護の話になると、
多くの方が最初に思い浮かべるのは
「施設に入る」という選択かもしれません。
しかし今の日本の介護は、
できる限り住み慣れた地域や
自宅で暮らし続ける方向に進んでいます。
厚生労働省も、
医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に確保する
「地域包括ケアシステム」を進めており、
重度な要介護状態になっても住み慣れた地域で
暮らし続けられる体制づくりを掲げています。
なぜ在宅介護が重視されているのか、
自宅で暮らし続けるために必要な準備を整理します。

【目次】
1- なぜ在宅介護が重視されているのか
2- 在宅介護に必要な支援とは
3- 住まいの状態が介護を左右する
4- 家族だけで抱えない仕組みづくり
1- なぜ在宅介護が重視されているのか
高齢化と介護人材の不足です。
高齢化率は約30%に近づき、
今後は介護を必要とする人がさらに増えると考えられます。
一方で、施設や介護職員には限りがあります。
そのため、すべての人がすぐに施設へ入るのではなく、
在宅サービスを使いながら、
自宅や地域で暮らし続ける流れが強まっています。
在宅介護は、単なる希望ではなく、
これからの介護の大きな前提になりつつあります。
2- 在宅介護に必要な支援とは
在宅介護は、家族だけで行うものではありません。
主に使われる支援には、
訪問介護、訪問看護、デイサービス、
福祉用具のレンタルなどがあります。
例えば、
デイサービスを週2回利用し、
訪問介護を週1回入れるだけでも、
家族の負担は大きく変わります。
費用は介護度や利用内容によって変わりますが、
在宅介護では月5万〜10万円程度になるケースもあります。
施設介護が月10万〜30万円程度になることを考えると、
費用面では在宅の方が抑えられる場合があります。
安いから在宅が良いという単純な話ではありません。
3- 住まいの状態が介護を左右する
在宅介護で最も重要なのは、
実は「家の状態」です。
・段差が多い家
・廊下が狭い家
・浴室が寒い家
・トイレが寝室から遠い家
こうした住まいでは、介護サービスを使っても
生活が難しくなることがあります。
転倒は高齢者にとって大きなリスクです。
一度の転倒で入院し、そのまま介護度が上がるケースもあります。
手すりの設置、段差解消、浴室やトイレの見直しなど、
数万円〜数十万円の住まいの改善で、
在宅生活を続けやすくなることがあります。
在宅介護は、介護サービスだけでなく、
住まいの準備があって初めて成り立ちます。
4- 家族だけで抱えない仕組みづくり
在宅介護で失敗しやすいのは、
家族がすべてを抱え込むことです。
最初は週1回の見守りで済んでいても、
認知症が進むと、服薬管理、夜間対応、火の不始末、
外出の不安などが増えていきます。
そのため、早い段階で
・ケアマネージャー
・地域包括支援センター
・医療機関
とつながっておくことが重要です。
また、実家で介護する場合は、
家族が通いやすいか、
買い物や病院が近いか、
将来空き家になる可能性があるかも考える必要があります。
在宅介護は、今の暮らしだけでなく、
将来の住まいの出口にもつながる問題です。
在宅介護は、これからの日本でますます重要になります。
自宅で暮らし続けるためには、
介護サービス、住まいの改善、家族以外の支援が必要です。
大切なのは、「施設か自宅か」を
急に決めることではありません。
まずは、今の住まいでどこまで暮らせるのか。
どの支援を使えば続けられるのか。
家族だけで抱え込まない仕組みがあるのか。
ここを早めに整理することです。
つづく