こんにちはキャリーライフの中川です。
住宅ローンや資産にどう影響するの?
日本の10年物国債の利回りが1.595%となり、
17年ぶりの高水準に到達したとのことです(2008年以来)
長期金利は住宅ローンや投資、不動産活用などに直結するため、
多くの人に影響が出る可能性があります。
長期金利上昇がもたらすメリット・デメリット」ついて、
家を持つ立場から整理してみました。

- 金利上昇の背景とは?
なぜ今、長期金利が上がったか。
- 政治不安による財政懸念
7月20日投票の参院選を前に、
財政拡張(消費減税など)の議論が高まり、
国債の発行増への懸念が長期金利を押し上げたと見られています。
- 30年国債にも波及
10年債だけでなく、30年債利回りも3.2%を突破し、
30年ぶりの高水準に達しています。
- 日銀の資産縮小ペース
日本銀行が指し値オペの解除や国債購入縮小を進めており、
市場に流通する国債が増え、需給バランスが変化しています。
- メリット・デメリットを整理
メリット
- 預金や融資における金利上昇の恩恵
金利が上昇すれば、銀行の利ざやが広がりやすく、
住宅ローンや預金の金利改善につながる可能性があります。
- 投資物件の利回り改善
長期金利上昇を見越して借入先行で改修した案件では、借入条件が緩やかなうちに収益化へ移る戦略が有効です。
デメリット
- 住宅ローン返済額の増加
変動金利型ローンは直接影響を受けやすく、1%上昇すれば5000万円借入の場合、年間返済額が約25万円増の試算もあります。 - 事業物件の採算悪化
民泊や賃貸、シェアハウスなどの借入前提で検討している場合、長期金利の影響は収益に直結します。
- 賢い判断のポイント
長期金利は今、資金調達のタイミングを見極める材料としても重要です。
- すでに借入済みであれば、返済計画の見直しや繰上返済の検討も一案。
- これから借入を考えている場合は、固定金利か変動金利か、金利上昇の反映タイミングを意識して比較を。
- 投資リノベや空き家活用にも、借入時期を慎重に判断する姿勢が必要です。
長期金利の上昇は、未来の住宅ローンや資産運用にかかわる重要な要素。
住宅購入・借入・リノベなどを検討する際には、
「いつ借りるか?」「金利ストレスに耐えうるか?」
といった視点が欠かせません。