こんにちはキャリーライフ中川です。
今年も敬老の日を前に、
厚生労働省が発表した統計によると、
100歳以上の高齢者は全国で9万9763人に達しました。
55年連続で増加しており、
特に女性が全体の88%を占めています。
医療や生活環境の改善によって
長寿は当たり前となりましたが、
長生きの質をどう維持するかという課題が浮かび上がっています。

【目次】
1-1 100歳人口は過去最多、9万9763人
1-2 女性が88%を占める理由
2-1 都道府県別にみる長寿の地域差
2-2 長寿の裏にある課題
3-1 「長生き=幸せ」とは限らない現実
3-2 高齢化を前向きに捉える視点
- 100歳人口は過去最多、9万9763人
厚労省の統計では、
今年の100歳人口は9万9763人で、
前年よりも713人増えました。55年連続の増加。
背景には医療技術の進歩や生活習慣の改善、
栄養状態の向上があります。
かつては「人生50年」と言われた時代から考えると、
半世紀で平均寿命は大きく延びました。
1-2 女性が88%を占める理由
100歳以上の高齢者の88%が女性という点です。
女性はホルモンの影響で動脈硬化が進みにくく、
また男性よりも地域や家族とのつながりを
保ちやすい傾向があります。
健康寿命も比較的長くなるとされています。
2-1 都道府県別にみる長寿の地域差
人口10万人あたりの100歳以上の人数をみると、
最も多いのは島根県(168.69人)、
次いで高知県(157.16人)、鳥取県(144.63人)でした。
長寿県の特徴は、食生活に魚や野菜が多く、
地域での支え合いが残っていることです。
逆に都市部では、
孤立や生活習慣病のリスクが高まる傾向が見られます。
2-2 長寿の裏にある課題
長寿化は社会に新たな負担を生んでいます。
医療費・介護費は年々増加し、
2024年度の介護保険料は
全国平均で月額6,014円に達しました。
長寿は喜ばしいが、その支え方を考えなければ持続できないのも現実。
3-1 「長生き=幸せ」とは限らない現実
長生きが必ずしも幸せにつながるとは限りません。
介護を必要とする期間が長ければ、
本人にとっても家族にとっても大きな負担となります。
平均寿命と健康寿命の差は、
男性で約9年、女性で約12年とされています。
寿命の長さより、健康に過ごせる期間をどう延ばすか
3-2 高齢化を前向きに捉える視点
100歳を迎えた方の存在は、
社会全体にとっての希望でもあります。
経験や知恵を次世代に伝えることは大きな価値です。
これからは「長生きできる社会」から
「元気に長生きできる社会」へと
シフトが求められています。
つづく