実家や自宅の片づけを考えたとき、
多くの方が悩むのが「モノの量の多さ」です。
特に親世代が残した物や、
長年使ってきた家具・家電・衣類・趣味用品などは、 感情が絡む分、処分しにくいのが現実です。

- 平均8割が処分対象
物を残したいモノは意外と少ない。
一般的な遺品整理の現場では、
家の中の8割前後のモノが「不要」と判断されるというデータがあります。
(日本遺品整理協会など調べ)。
ある調査によると、
日本の一般家庭には平均6,000〜10,000点のモノがあるといわれています。
実際に日常的に使われているのは全体の約20〜30%程度。
7割以上のモノは「使っていない」という現実があります。
とくに溜まりやすい物は:
- 貰い物や贈答品(未開封のまま保管)
- 衣類(サイズが合わない・季節ごとに増える)
- 書類(期限切れの契約書・昔の年賀状)
- 趣味用品(使っていないゴルフクラブ・ミシンなど)
- 家電(壊れたまま・使い方がわからない)
こうした動産は、気づかないうちに
「管理負担」になっていることがあります。
- 処分方法は「譲る・売る・捨てる」の3分類で考える
処分の出口を知っておくことが行動の後押しになります。
1)譲る
- 地域の福祉施設や子育て世代へ寄付
- リユースショップ・おさがり交換会などで活用
- 写真や思い出の品は、家族間で共有する形に
2)売る
- メルカリ・ジモティーなどのフリマアプリ
- ブランド品や骨董品は専門買取業者へ依頼
- 大型家具は出張買取が便利
3)捨てる
- 自治体の粗大ごみ収集(処理券が必要な場合も)
- 不用品回収業者(料金・法令順守の確認が必須)
- リサイクル法対象(家電4品目)に注意
モノごとに分類表を作っておくと、家族と話し合う際もスムーズです。
整理は、何かを失う作業ではなく、
次に進む準備でもあります。
残したいモノを選び、感謝を込めて手放す。
一気にやろうとせず、ひとつの引き出し・棚から始めることがポイントです。