こんにちはキャリーライフ中川です。
以前は、新築住宅の着工数は100万戸を超えていました。
2022年度には約86万戸
野村総合研究所の予測によると、
2040年度にはなんと
約61万戸まで減る見通しです。

高齢化と人口減少による
「世帯数の減少」が主な理由です。
新たに家を建てる人が減っている
「新築」がこれまでのような
主役ではなくなってきたとも言えそうです。
① 新築住宅の着工数、ここ数年の傾向は?
日本の新設住宅着工戸数は、
バブル後やリーマンショックの影響で
一時的に落ち込みながらも、
2010年代後半から回復基調に入りました。
- 2009年:約788,000戸(リーマンショック後)
- 2020年:約815,340戸
- 2022年:約859,529戸(2年連続で微増)
一方、野村総研の予測では
2040年度には約61万戸
② なぜ着工数は減るのか?
・ 世帯数の減少
国立社会保障・人口問題研究所によれば、
世帯数は2020年代前半にピークを迎え、その後は減少へ
・ 建て替え需要の後退
戸建ての延命化や中古住宅活用が進んでおり、
新築の必要性が下がっています。
・ 空き家問題
2023年末の空き家数は約900万戸、
うち一戸建ては269万戸あり
老朽化による活用難が進行中
これら空き家の存在も、新築市場に影響しています。
③新築市場で注目すべきポイント
・ 質を重視した新築志向の強まり
人口減少の中でも、快適性や高性能を求める層は存在します。
・ 地方や空き家の利活用
空き家を再生して住まいや賃貸に活用する動きが加速しています。
・ ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー住宅)の普及
省エネ性能や環境配慮型の住宅への注目が高まっています。
新築住宅のニーズがゼロになるわけではありません。
これから求められるのは、
単なる新しさではなく、
「省エネ」
「快適性」
「災害に強い構造」
新築住宅にも新たな価値が求められています。
つづく
最後までお読みいただき、
ありがとうございます。