こんちはキャリーライフの中川です。
最近、新築住宅って高くなったと報道されています。
木造住宅の建築費の推移と、
新築価格の今と過去を比較してみます。

◇ 新築価格の上昇は、ここ10年で急加速
国交省の統計によると、
木造住宅の建築費は
2009年には約1,708万円
2025年には2,393万円
ここ16年近くで約700万円も上昇しています。
特に2020年以降の上昇は顕著で、
・2020年:1,996万円(116.8)
・2022年:2,208万円(129.2)
・2025年:2,393万円(140.0)
5年間で400万円近くの差が出ています。
建築費指数(=物価変動を示す数値)でも2009年比で40%増。
◇ こんなに上がった?3つの要因
1. 資材価格の高騰
コロナ禍以降、世界的な物流の停滞により
木材・鉄・ガラスなどの資材価格が急騰。
「ウッドショック」と呼ばれた現象がその一例です。
2. 人件費の上昇
少子高齢化と建設業界の担い手不足により、
職人の人件費も上昇。
とくに熟練工の確保が難しく、コストに直結しています。
3. 省エネ義務化などの法制度の変化
近年は断熱性能や耐震性の基準が厳格化され、
標準仕様でも高性能化が進んでいます。
これも見えにくいコストアップの一因です。
◇ 価格は上がるが、価値も変わってきている
価格だけを見ると「もう手が届かない」と
感じてしまいますが、
実は今の新築は昔より高性能・高耐久なケースが多く、
長期的に見ればメンテナンスコストの低減
光熱費の削減につながる面もあります。
価格が上がった分、住宅の価値の中身もが変わっています。
住宅価格の上昇は、家づくりや住み替えにも
大きく影響を与えています。
価格の背景を知ることで、
正しい判断材料が得られることもあります。
つづく