こんちはキャリーライフ中川です。
住んでいれば家は傷まない
そう考えていませんか?
居住中の手入れや意識の差が、
家の寿命や資産価値に直結します。
同じ築年数の家でも、
きちんと維持された家とそうでない家では、
売却価格で500万円以上の差が出ることも。
実践すべき維持管理のポイントをお伝えします。

目次構成
1|建物は「住みながら守る」が基本
・1-1:居住中の劣化を防ぐ“習慣”とは
・1-2:住んでいる今が「資産価値」を守るタイミング
2|定期点検が家の寿命を左右する
・2-1:外壁・屋根・設備は10年周期で見直し
・2-2:見逃されやすい場所の劣化と費用差
3|維持コストを抑えるためにできること
・3-1:早めの修繕がコストを半減する理由
・3-2:定期メンテナンスで“売れる家”に変わる
4|今から始める“実家見直し”のすすめ
・4-1:「使う・貸す・手放す」将来の選択肢が広がる
・4-2:「実家じまいノート」でわが家を見える化
1-1:居住中の劣化を防ぐ“習慣”とは
日々のちょっとした手入れが家を長持ちさせます。
たとえば、
窓を開けての定期的な換気、
水回りのカビ予防、雨樋のつまり確認など。
小さな習慣の積み重ねが、
構造体の腐食や漏水の発見と予防につながります。
実際、定期換気をしていた家では、
そうでない家に比べて
内装の劣化が20〜30%軽減されるという報告もあります。
1-2:住んでいる今が「資産価値」を守るタイミング
将来、実家を売るかもしれない
子どもには継がないかも
そう考えるなら、住んでいる今こそが“備えの時間”です。
売却時には、室内の傷みや雨漏り跡、
外壁のヒビなどがチェックされ、
小さな劣化が価格に大きく影響します。
築20年でも丁寧に管理されていた家は、
未管理の築15年より高値で売却された実例も。
空き家になってから直すではなく、
今、手を入れることで資産としての価値をキープできます。
2-1:外壁・屋根・設備は10年周期で見直し
一般的に、外壁や屋根の塗装・防水は
10〜15年ごとが目安とされています。
雨漏りは屋根だけでなく、
ベランダやサッシ周りからも発生しやすく、
発見が遅れると内部構造の腐食やカビの原因になります。
また、
給湯器・トイレ・換気扇などの住宅設備も
15〜20年で故障や性能劣化が進みます。
点検・修理費用は数万円でも、
放置すると50万円以上の工事に発展することもあるため、
早めの見直しがコスト削減につながります。
2-2:見逃されやすい場所の劣化と費用差
維持管理で見落とされがちなのが、
床下・天井裏・基礎回りの異常です。
シロアリ被害や結露による木材腐食は、
気づいたときにはすでに大きな修繕が必要な場合が多く、
放置期間が3年以上になると、
補修費用は2〜3倍に膨れ上がるというデータもあります。
定期点検やハウスインスペクションを導入することで、
早期発見・予防の仕組み化が可能です。
見えない場所こそ、将来の資産価値を左右します。
3-1:早めの修繕がコストを半減する理由
不具合に気づいてすぐ対応するのと、
数年放置するのとでは、修繕費に大きな差が出ます。
たとえば
軽度の雨漏りなら数万円で済むところ、
構造に影響が出ると天井・壁・断熱材を含めた
修繕で100万円超になることも。
修繕は早く・小さくが鉄則。
3-2:定期メンテナンスで“売れる家”に変わる
不動産査定においては、築年数だけでなく
状態が大きく評価されます。
丁寧に使われ、点検・修繕記録がある家は、
築30年でも買い手がつくことも多く、
反対に、見た目がきれいでも中がボロボロでは
査定が数百万円下がることも。
4-1:「使う・貸す・手放す」将来の選択肢が広がる
将来、家をどうするか
その選択肢は、「状態が良好であるか」で大きく変わります。
使う(住み継ぐ)、貸す(賃貸・店舗活用)、手放す(売却・譲渡)
維持管理ができていれば選択肢の幅が広がり、
交渉や価格面でも有利になります。
4-2:「実家じまいノート」でわが家を見える化
将来に備える第一歩は、
家の状況を「言葉」と「図」で見える化すること。
実家じまいノートでは、
・建物の築年数と修繕歴
・現在の不具合の有無
・今後の使い方や家族の希望
記録し、家族で共有する仕組みを提供しています。
今すぐではなくても、今から始めることが、未来の安心をつくります。
つづく