こんちはキャリーライフ中川です。
将来、家をどうするか
子に継がせるかどうか分からない
空き家にはしたくない
不安を抱えたまま、親世代・本人世代が
そのまま住み続けているケースが少なくありません。
“家じまい”を「終わり」ではなく、
「次の選択肢につなげる準備」としてとらえれば、
今からできることはたくさんあります。
どう整えるかに焦点を当て、
資産価値を守りながら家族も安心できる住まいの整え方を紹介します。

目次
1|“家じまい”は突然にはできない
・1-1:「親が施設に入ってから」では遅い理由
・1-2:家じまいは“暮らしの整備”から始まる
2|住まいを整える3つの視点
・2-1:モノ・空間を減らして暮らしを軽く
・2-2:資産・情報を残すための“記録”の工夫
3|使える・売れる・渡せる家にするために
・3-1:建物メンテナンスと“見える化”がカギ
・3-2:家の状態で「売れる・売れない」が決まる
4|家族で共有しておきたい“家のこれから”
・4-1:「住まない前提」でのシナリオを考える
1-1:親が施設に入ってからでは遅い理由
親が施設に入った、亡くなった
そこから家じまいに動くと、慌ただしく非効率な対応になりがちです。
空き家の発生リスクが高まり、相続人の負担も急増。
空き家発生の約7割が“事後対応だと言われています
(国土交通省調査)。
家財が多いまま、
修繕されていない家を相続し、
片づけ・登記・売却の全てに追われる状況に。
住んでいる今から“整えておくことが、将来の安心につながります。
1-2:家じまいは“暮らしの整備”から始まる
家じまいの本質は、家を人が住める状態で保つことにあります。
・モノを減らす
・日常の動線を整理する
・壊れている部分を点検・修繕
暮らしの整備が第一歩。
急な入院や施設入所、相続が起きたときでも、
スムーズな対応が可能になります。
家を“生きた状態”で保っておくことが、
家じまい成功の鍵です。
2-1:モノ・空間を減らして暮らしを軽く
家に物が多いと、住みにくさが増すだけでなく、
将来の片づけが困難になります。
平均的な高齢者世帯には、不要品が約300〜500点
あるとも言われており、
片づけ費用は20〜50万円超になることも。
処分は結果として、
・暮らしやすく
・転倒リスクも減り
・清掃も楽になる
2-2:資産・情報を残すための“記録”の工夫
この土地の名義は誰?
修繕履歴はある?
家に関する情報が不明だと大きな負担になります。
・登記簿
・固定資産税通知書
・住宅ローンの有無
・修繕歴、リフォーム内容
まとめて保管・共有しておくことで、将来の相続や売却もスムーズです。
また誰に住ませたいかなどの希望も含めて
家族で共有することが、後の争続回避にも役立ちます。
3-1:建物メンテナンスと“見える化”がカギ
築年数だけで家の価値は決まりません。
重要なのは「どれだけ手入れされてきたか」
たとえば築30年でも、
定期的な点検・修繕履歴があれば、
築20年でノーメンテの家より高く評価されることも。
最低限のメンテナンス(屋根・外壁・水回り)
売却や賃貸の選択肢が広がります。
3-2:家の状態で「売れる・売れない」が決まる
2023年の不動産取引事例では、
家の状態により同じ地域・同じ築年数でも
価格差が400万円以上出たケースが報告されています。
買い手にとって「すぐ住める状態」であることが重要視されるため、
・室内のカビやにおい
・屋根や外壁のヒビ
・トイレ・給湯器の不具合
などの「見た目と機能性」が売れる家かどうかを分けます。
整え方次第で、“負動産”が“資産”になる可能性があるのです。
4-1:「住まない前提」でのシナリオを考える
将来、自分も子どもも住まない前提であれば、
早い段階で活用方法や処分方法を検討すべきです。
・賃貸に出す
・短期活用して売却
・リフォーム前提で相続予定者と調整
空き家になる前提での対応策は多様化しています。
すぐに売らなくても、将来の備えとして
住まいの整理を始めることが、最も効果的な家じまい対策です。
つづく