人口が減るということは、
家を必要とする人が減るということ。
需要が減るのに供給が多ければ、
住宅の「資産価値」は下がっていくのが自然の流れです。
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◇ 子どもが少ない社会では何が起きるのか
例えば両親が亡くなった実家を相続しても、
住む人がいない、売れない、貸せない
そうした住宅は「負動産(ふどうさん)」と呼ばれ、
相続後に手放せず困るケースが増えています。
また、子どもがいない家庭では、
「この家を誰に引き継ぐのか」といった問題が
将来的に表面化することになります。
空き家のまま放置されれば、
周辺住民とのトラブルや
固定資産税の増額リスクもあります。
◇ これからの住まいに求められること
今後の住宅は、単なる「家」ではなく
社会的・経済的にも責任を持てる
資産としての設計が重要になります。
- 賃貸や売却がしやすいエリアか
- 管理や維持費が無理なく負担できる規模か
- 将来的な活用(賃貸・介護・売却)を見越した設計か
後の住まい選びでは重視されるでしょう。
住宅を所有することの意味が、
家族に残すものから
最後まで自分らしく住まう場所へと変わってきています。
少子化は確実に、
住宅の価値や選ばれ方を変えていきます。
これまでの常識にとらわれず、
将来を見据えた住まいの在り方を
早期に考えることが大事になります。
つづく