こんちはキャリーライフ中川です。
近年、線状降水帯や集中豪雨による
住宅被害が全国で増えています。
特に築年数が経った家やメンテナンス不足の住宅では、
雨漏りや床下浸水などのリスクが高まります。
大雨に強い家をつくるための視点と、
今すぐできる予防・備えの方法をまとめました。

目次
1|大雨被害が増えている背景
・1-1:近年の降雨量増加と災害件数の変化
・1-2:住宅の構造・立地が与える影響
2|外回りで防ぐ大雨被害
・2-1:屋根・外壁・雨樋の定期点検
・2-2:排水・雨水桝の清掃と機能確認
3|室内でできる浸水・雨漏り対策
・3-1:窓・ドアの防水性と隙間チェック
・3-2:家具配置と電気設備の浸水リスク回避
4|災害時の備えと行動計画
・4-1:ハザードマップと避難経路の確認
・4-2:緊急時に役立つ防災用品リスト
1-1:近年の降雨量増加と災害件数の変化
気象庁のデータによると、
1時間に50mm以上の非常に激しい雨は、
1976〜1985年の平均年間約174回から、
2013〜2022年では約327回と1.9倍に増えています。
地球温暖化や気候変動により
今後も続く可能性が高く、住宅の雨対策は急務です。
特に地方都市や河川沿いのエリアでは、
大雨による浸水被害が増えており、
建物構造や排水機能の重要性が高まっています。
1-2:住宅の構造・立地が与える影響
同じ地域でも、住宅の立地や構造によって被害の出方は異なります。
低地や傾斜地に建つ家は、
雨水が集中しやすく浸水リスクが高い傾向にあります。
・基礎の高さが低い
・床下換気口が地面に近い住宅
床下浸水しやすくなります。
新築時やリフォーム時に、
基礎を高くする・排水路を確保するなどの設計改善が効果的です。
2-1:屋根・外壁・雨樋の定期点検
屋根や外壁は大雨から家を守る第一の防壁です。
瓦のズレや割れ、スレートの浮き、
外壁のひび割れは雨漏りの原因となります。
雨樋の詰まりは雨水が外壁や基礎に流れ込み、劣化を早めます。
少なくとも年1回は目視点検し、
台風や大雨の後は早めに補修することが大切です。
2-2:排水・雨水桝の清掃と機能確認
敷地内の排水溝や雨水桝が落ち葉や泥で詰まると、
雨水が溢れて浸水被害を招きます。
特に梅雨前や秋の落葉シーズン後は、定期的な清掃が必要です。
大雨時の排水経路を確認し、
水の流れがスムーズかを点検しておきましょう。
3-1:窓・ドアの防水性と隙間チェック
窓や玄関ドアのパッキン劣化や隙間は、
強風を伴う大雨で雨水の侵入経路になります。
気密性の高いサッシや防水テープを活用し、
必要に応じて補修します。
特に掃き出し窓や勝手口は浸水しやすい箇所のため、
土のうや水のうなど簡易的な防水グッズを常備すると安心です。
3-2:家具配置と電気設備の浸水リスク回避
床上浸水時には、
家具や家電が水に浸かることで大きな被害が出ます。
コンセント位置を高くするなどの工夫が有効です。
分電盤や給湯器などの重要設備が屋外や低い位置にある場合は、
防水カバーの設置を検討しましょう。
4-1:ハザードマップと避難経路の確認
自治体が公開しているハザードマップでは、
自宅の浸水想定や避難所の場所を確認できます。
避難経路は複数確保し、家族で共有しておくことが大切です。
車での避難は冠水道路での立ち往生リスクがあるため、
徒歩避難も想定して計画を立てましょう。
4-2:緊急時に役立つ防災用品リスト
大雨や浸水に備え、
・最低3日分の飲料水・食料
・懐中電灯
・モバイルバッテリー
・防水シート
・簡易トイレ
住宅用の緊急資材も揃えておくと被害を最小限にできます。
つづく