こんちはキャリーライフ中川です。
日本は世界有数の長寿国ですが、
長生きできること=健康で生きられること
同じではありません。
厚生労働省の調査によれば、
日本人の平均寿命と健康寿命には約10年の差
この差は、介護や医療に頼る期間が長いことを意味し、
家族や社会に大きな負担を及ぼします。

【目次】
- 健康寿命と平均寿命の定義
・1-1 平均寿命の意味と現状
・1-2 健康寿命の意味と現状 - 日本の寿命データと国際比較
・2-1 男女別の最新データ
・2-2 世界各国との比較 - 健康寿命と平均寿命の差が生む課題
・3-1 介護期間の長期化と家族負担
・3-2 医療費・介護費の増加 - 差を縮めるためにできること
・4-1 食事・運動・社会参加の習慣化
1-1 平均寿命の意味と現状
平均寿命とは、
0歳の子どもが平均してあと何年生きられるか
厚生労働省「簡易生命表」(2022年)によれば、
日本人の平均寿命は
男性81.05歳
女性87.09歳
世界でもトップクラスの長寿国とされています。
1-2 健康寿命の意味と現状
健康寿命は
介護や医療に依存せず、自立して生活できる期間
2022年の調査では、
男性72.68歳
女性75.38歳
平均寿命との差は
男性で約8.4年、女性で約11.7年
この差が「不健康な期間」であり、社会的課題となっています。
2-1 男女別の最新データ
日本人女性の平均寿命87.09歳は世界第1位
男性の81.05歳は世界第3位
健康寿命では、男女とも世界上位ではあるものの
平均寿命との差が大きい点が課題です。
例えば男性は約72歳で健康寿命を終え、
その後約9年間は介護や通院が必要な生活を送っている計算になります。
2-2 世界各国との比較
WHOの統計によれば、
フランスやスウェーデンなどでは
平均寿命と健康寿命の差が7〜8年程度に抑えられています。
3-1 介護期間の長期化と家族負担
平均寿命と健康寿命の差は、介護が必要な期間の長さです。
厚労省の調査:要介護認定の平均期間
男性9.2年、女性12.7年
家族による介護は精神的・経済的負担が大きく、
特に働き盛り世代が介護離職を
余儀なくされるケースも増えています。
3-2 医療費・介護費の増加
医療費は高齢期に急増します。
日本の国民医療費の約60%は65歳以上が占めており、
介護保険給付費も年々増加しています。
平均寿命と健康寿命の差が縮まらなければ、
社会保障制度全体の持続可能性にも影響を与えます。
4-1 食事・運動・社会参加の習慣化
栄養バランスの取れた食事
1日30分程度の有酸素運動
地域活動や趣味を通じた社会参加が健康寿命延伸に寄与します。
国立長寿医療研究センターの研究では、
週2回以上の運動習慣がある人は、ない人
要介護認定を受けるリスクが約30%低いとされています。
日本は世界に誇る長寿国ですが、
平均寿命と健康寿命の差は男女ともに約10年前後。
食事・運動・社会参加に加え、
住まいの環境を整えることが、
健康寿命を延ばし、家族の介護負担を軽減する
具体的な行動につながります。
つづく