こんにちはキャリーライフ中川です。
2025年12月8日の新聞
訪問介護事業者の倒産件数が
過去最多の85件に達したと報じられました。
人手不足、物価高騰、採算の悪化。
以前から指摘されてきた課題ですが、
現場が耐えきれない段階に突入したという印象です。
介護サービスの倒産は、
事業者だけの話ではありません。
利用者の生活、家族の負担、
住まいの選択にも直接影響します。
親の介護と自分たちの生活を
どう守るかは大きなテーマです。
倒産が増えている背景を整理しながら、
介護の未来に何が起きているのかを考えていきます。

【目次】
1 訪問介護の倒産が“最多”になった理由
2 介護の現場で起きている深刻な変化
3 利用者の生活に生じる「予期せぬリスク」
4 家族が今から備えるべきこと
1 訪問介護の倒産が“最多”になった理由
2025年の倒産件数は85件と過去最多。
3年連続で増加し、
今後も増える恐れがあるとされています。
背景には次の3点があります。
1)深刻な人手不足
2)物価高騰と光熱費の上昇による採算悪化
3)介護保険制度の報酬では運営が難しい構造
特に人手不足は深刻で、
求人倍率14.4倍という数字も示されています。
求めても人が来ない。
その一方で、利用者は増える。
事業者は「サービス提供量は増やしたい、
しかし人件費が賄えないという板挟みにあります。
地方ほど人材確保が難しくなっています。
2 介護の現場で起きている深刻な変化
訪問介護は、高齢者が住み慣れた家で
生活を続けるうえで欠かせないインフラです。
現場では、次のような変化が進んでいます。
・新人スタッフが集まらない
・離職率の上昇
・ヘルパー1人あたりの負担増大
・採算が合わず、事業者がサービス縮小
特に訪問介護は移動時間が多く、
労働負担が重いわりに
報酬が低いという構造があります。
そのため、人材が集まりづらく、
事業者の体力が削られる状況が続いています。
結果として、
介護を必要とする人は増えるのに、
サービス提供者が減るという矛盾
が起きています。
3 利用者の生活に生じる「予期せぬリスク」
事業者の倒産は、
そのまま利用者の生活不安につながります。
・急にサービスが止まる
・新しい事業所が見つからない
・家族が急きょ介護を代替する
・生活リズムが崩れ、健康リスクが高まる
倒産した事業者の多くが
小規模事業所であり地域密着で
長年支えてきたケースが多いと指摘されています。
その分、利用者への影響も大きいのが現実です。
介護は選べるサービスではなく、
生活に必須の機能です。
倒産は、地域の暮らしそのものを揺るがしかねません。
4 家族が今から備えるべきこと
40〜60代にとって重要なのは、
倒産のニュースを自分ごととして捉えることです。
・親が今後どんな介護サービスを受けるか
・住まいは現状のままで安全か
・在宅介護と施設のどちらが合うのか
・緊急時、どこに相談すべきか
・家族の負担はどこまで対応できるのか
これらは介護が必要になってから考えるのでは遅く、
「住まい×介護×家族」の視点で
事前に見通しを立てておく必要があります。
倒産件数の増加は、
介護の質と供給が不安定化しているシグナルです。
つづく