こんにちはキャリーライフ中川です。
遠隔地と感情の壁
空き家が放置される理由は、
何もしないからではありません。
実際には、やりたいけれど、できない
人が多く存在します。
特に近年増えているのが、
実家が遠隔地にあるケースです。
国内の別の地域だけでなく、
海外に住んでいて実家を
管理できない人も増えています。
空き家を放置してしまう背景にある
環境の問題と感情の揺れをお伝えいたします。

【目次】
1- 遠隔地にある実家という現実
2- 動きたくても動けない環境
3- ○○じまいを支える体制がない
4- 放置の裏にある感情
1- 遠隔地にある実家という現実
空き家所有者の中には、
実家から数百キロ離れた場所に住
んでいる人も少なくありません。
新幹線や飛行機を使わなければ行けない距離では、
・定期的な管理
・近隣対応
・手続きのための立ち会い
が現実的ではなくなります。
海外在住の場合、
帰国のたびに時間と費用がかかり、
空き家のために帰るという
判断自体が大きな負担になります。
距離の問題は、気持ち以上に大きな壁になります。
2- 動きたくても動けない環境
「売る」「貸す」「解体する」
頭では分かっていても、
遠隔地にいると一つひとつが簡単ではありません。
・現地で相談できる人がいない
・鍵の管理や立ち会いができない
・業者選びが分からない
判断を進める以前に、
スタート地点に立てない状態になります。
結果として、今は何もできない
という選択が続いてしまいます。
3- ○○じまいを支える体制がない
実家じまい、家じまい、空き家じまい。
言葉は知られてきましたが、
実際に動こうとすると、
伴走してくれる体制が少ないのが現状です。
誰に相談すればいいのか分からず、
・不動産
・解体
・相続
・管理
がそれぞれ別々に存在しています。
全部まとめて相談できる場所がないことが、
行動を止める原因になっています。
4- 放置の裏にある感情
空き家の多くは、親が暮らしていた実家です。
遠くに住んでいるほど、
自分が守らなければという気持ちが強くなりがちです。
一方で、
・頻繁に行けない後ろめたさ
・決断できない自分への苛立ち
・兄弟姉妹との温度差
といった感情も重なります。
放置は、無関心ではなく、
迷いと責任感の結果であることが少なくありません。
距離の問題、相談先の不足、感情の整理。
これらが重なり、
動きたいのに動けない状態を生んでいます。
空き家対策に必要なのは、
決断を迫ることではなく、
一歩目を支える環境です。
その環境があれば、空き家は必ず前に進めます。
つづく