こんにちはキャリーライフ中川です。
10年後を見据えた
実家の出口戦略という考え方
福山市ではこの10年で空き家が約4,000棟増え、
再利用可能な物件も多いことが分かっています。
全国でも空き家は900万戸を超え、
2040年には1,000万戸を超えるとの見方もあります。
空き家問題はこれから本格化する
段階に入ったということです。
この先10年で何が起きるのか。
どのように備えるべきか。
空き家の未来と、
実家の課題を整理していきます。

【目次】
1 今後10年で空き家がさらに増える理由
2 福山市が示す「再利用できる家」の意味
3 家族が取るべき“出口戦略”の3つの段階
4 早く動くほど「選べる未来」が残る
1 今後10年で空き家がさらに増える理由
全国の推計では、
2030〜2040年にかけて空き家数がピーク
背景には次の3つがあります。
1)団塊ジュニア世代が相続の中心に入る
2)高齢者が早い段階で住み替える傾向が強まる
3)築40〜60年の住宅が一斉に老朽化する
特に福山市のような地方都市では、
・親が施設へ入る
・子どもは県外で生活
という世帯構造が増えており、
これが空き家増加の主因になっています。
今の空き家が問題なのではありません。
これから空き家予備軍が一気に増える
最大の課題です。
2 福山市が示す「再利用できる家」の意味
福山市の調査では、
空き家の51.3%が再利用可能とされていました。
今ならまだ活かせる家が半数以上ある
という意味だからです。
家は放置すると、
価値 → 急落
修繕費 → 上昇
売却難易度 → 増大
という負の連鎖が起こります。
再利用可能と判断された家も、
10年放置すれば
管理不全空き家へ変わる可能性が高い。
家の寿命と選択肢は時間とともに減っていく
という現実を示しています。
3 家族が取るべき“出口戦略”の3つの段階
実家を整理するための
出口戦略は次の3段階がもっとも有効でした。
① 実家の現状を「見える化」する
・老朽化の程度
・修繕が必要な箇所
・資産価値、周辺相場
・維持費(税金・管理費)の算出
これらを把握しない限り、判断は前に進みません。
実家の把握が遅れるほど
空き家化が進む傾向が指摘されています。
② 親と子で「使うのか・残すのか・手放すのか」を話す
多くの家庭が最も苦労するのはここです。
親の気持ち、子の生活環境、兄弟の距離感。
利害の調整が必要なため、時間がかかります。
しかし、
親が話せるうちにしか本音は聞けない
という現実があります。
行政が終活段階で相談をと
呼びかけるのは、まさにこの理由からです。
③ 決めた方向性に合わせて“出口”を設計する
方向性によって出口は大きく変わります。
・住み替える
・リフォームして貸す
・売却する
・解体して更地にする
・相続対策として活用する
正解は家庭によって違いますが、
共通して言えるのは、
準備が早いほど費用が抑えられ、選択肢が広がる
ということです。
4 早く動くほど「選べる未来」が残る
国の推計では、
2040年に住宅の3割が
空き家になる可能性があるとされています。
競争は物件の価値だけでなく、
買い手・借り手の奪い合いにも及びます。
空き家が増えれば増えるほど、
手放す難易度は高まり、
維持費は増え、
家族の負担は重くなる。
逆に、早めに動けば、
「売る」「貸す」「住み替える」「残す」
どの選択肢も現実的に検討できます。
実家や空き家の問題は、
老朽化ではなく時間が最大の敵です。
再利用可能な家がまだ多いという現実は、
今から動けば未来を変えられる
というメッセージでもあります。
つづく