こんにちはキャリーライフ中川です。
空き家トラブルと本当の解決策
「相続放棄をしたのに、市役所から連絡が来た」
「近隣から修繕を求められた」
実際にこうした相談は増えています。
相続放棄は借金を断ち切る制度ですが、
空き家という物理的な存在は消えません。
放棄後に起きる空き家について整理します。

【目次】
1- 放棄後に起きるトラブルとは
2- 事故が起きた場合の責任
3- 本当に整理する方法
4- 費用と現実的判断
1- 放棄後に起きるトラブルとは
相続放棄をすると、
法律上は相続人ではなくなります。
しかし、
・鍵を持っている
・出入りしている
・事実上管理している
こうした状態があれば、
現実的な管理者として扱われることがあります。
よくあるトラブルは、
・草木繁茂
・塀の傾き
・屋根材落下
・害虫発生
年2回の草刈りで5万〜10万円。
放置すれば苦情や行政指導につながります。
2- 事故が起きた場合の責任
最も注意すべきは事故です。
・外壁が落下
・建物が倒壊
・通行人に被害
こうした場合、実質的に占有している人が
損害賠償責任を負う可能性があります。
解体費は木造住宅で150万〜300万円が目安。
事故が起きれば、それ以上の賠償になるケースもあります。
放棄=無責任ではありません。
3- 本当に整理する方法
では、どうすれば責任を終わらせられるのか。
方法のひとつが
相続財産の管理人(清算人)の選任です。
家庭裁判所に申し立てを行い、
正式に管理者を決めます。
これにより、自分が管理を続ける必要がなくなります。
ただし、
申し立てには予納金として
数十万円〜100万円程度かかることがあります。
「棄すればゼロ円というわけではないのが現実です。
4- 費用と現実的判断
ここで冷静に比較する必要があります。
・最低限の維持管理費 年10万前後
・解体費 200万円前後
・管理人選任費用 数十万円以上
どの選択が最も合理的か。
兄弟が複数いる場合は、
放棄前に方向性を話し合うことが重要です。
放棄してから考えると、選択肢は狭くなります。
相続放棄は“スタート”であって、
空き家問題の終わりではありません。
・事故リスクを下げる
・管理の宙ぶらりんを作らない
・制度を正しく使う
この3つが現実的な対応です。
つづく