こんにちはキャリーライフ中川です。
数字で見る相続トラブルの現実
「相続でもめるのは、資産が多い家の話」
そう思っている方は少なくありません。
しかし、最近の新聞や統計を見ると、
実際は少し違っています。
家庭裁判所に持ち込まれる
相続関連の調停や審判の件数は、
ここ数年、高い水準で推移しています。
しかも、その多くは特別なお金持ちではない家庭です。
相続トラブルが増えている背景を、
数字をもとに整理しながら、お伝えいたします。

【目次】
1- 相続トラブルは本当に増えているのか
2- 争いが起きやすい相続の特徴
3- 「うちは大丈夫」が危ない理由
4- 家と実家が関係する相続の現実
1- 相続トラブルは本当に増えているのか
家庭裁判所の統計を見ると、
遺産分割をめぐる調停・審判の件数は、
毎年1万件前後で推移しています。
大きく減ることはなく、
一定数が継続して起きているのが現実です。
注目すべきなのは、相続財産の規模です。
全体の約7割が、
遺産総額5,000万円以下のケースとされています。
相続トラブルは資産家特有の問題ではなく、
どの家庭にも起こり得るということです。
2- 争いが起きやすい相続の特徴
相続で争いになりやすい家庭には、共通点があります。
・遺言書がない
・財産の内容が整理されていない
・生前に家族で話し合っていない
特に問題になりやすいのが、
不動産を含む相続です。
家や土地は現金のように分けることができず、
・誰が住むのか
・売るのか
・評価はどうするのか
といった判断が必要になります。
意見が割れると、
感情のもつれに発展しやすくなります。
3- 「うちは大丈夫」が危ない理由
相続トラブルが起きた家庭の多くは、
もともと仲が悪かったわけではありません。
「そのうち話せばいい」
「縁起でもないから今はやめておこう」
そうして話題を先送りにした結果、
突然その時を迎えてしまいます。
準備がないまま判断を迫られると、
冷静な話し合いは難しくなります。
相続は、起きてから考えるほど、
もめやすいという特徴があります。
4- 家と実家が関係する相続の現実
相続財産の中で、最も判断が難しいのが実家です。
築年数が古く、
住み続ける予定もはっきりしない家は、
・空き家になる
・管理費や固定資産税だけがかかる
・売るにも手間がかかる
といった問題を抱えやすくなります。
実家の相続は、財産分けの問題であると同時に、
住まいの出口をどうするかという問題でもあります。
相続トラブルは、決して他人事ではありません。
数字が示しているのは、
準備のない相続ほど、争いに発展しやすい
という現実です。
家や実家を含めた相続は、
早めに考えるほど選択肢が広がります。
つづく