こんにちはキャリーライフ中川です。
火災保険は家を守るための保険ですが、
補償内容を正しく理解している人は少ないのが現状です。
火災保険は自然災害や偶発的な事故にも幅広く対応しています。
近年の制度改正により
契約期間や補償内容が大きく変化しています。

【目次】
1-1 火災保険の基本構造を理解する
1-2 火災以外の災害にも対応する補償範囲
2-1 契約の見直しが必要な理由
2-2 保険で「守れる家」と「守れない家」の違い
1-1 火災保険の基本構造を理解する
火災保険は、建物と家財を対象に契約します。
補償の基本は、再調達価額(同等の家を再建できる金額)
基準に設定されます。
建物以外に家具・家電・衣類などの家財も補償できるため、
持ち家世帯だけでなく、
賃貸入居者にとっても重要な保険です。
契約期間は以前の「0年契約から、
2022年以降は最長5年までに短縮されました。
自然災害の多発により保険会社の
支払いリスクが増えたことがあります。
更新や見直しの機会が増えた分、
内容を理解していないと損をする可能性もあるのです。
1-2 火災以外の災害にも対応する補償範囲
火災保険は補償範囲が非常に広いのが特徴です。
- 風災(台風・強風による屋根や外壁の損壊)
 
- 水災(洪水・土砂崩れ・床上浸水など)
 
- 落雷(家電の故障・漏電)
 
- 盗難(窓ガラス破損・損害)
 
- 給排水設備の事故(水漏れ・破裂)
 
地震による火災や倒壊は地震保険でしか補償されません。
2024年時点で地震保険の加入率は全国平均約70%。
地震リスクの高い地域では、
火災保険と併せて備えることが必須になっています。
2-1 契約の見直しが必要な理由
契約当時と現在では、
家の価値も生活環境も変わっています。
築年数が経過し、リフォームや設備更新を行った場合、
補償金額を見直さないと
実際の損害に見合う保険金が出ないこともあります。
保険会社によっては
補償の特約や免責金額(自己負担額)が異なり、
安い保険料で選んだ結果、
肝心なときに補償されないケースもあります。
特に、豪雨・台風被害の支払い件数は
2010年代の約2倍(損保協会統計)に増えており、
見直しの重要性が高まっています。
2-2 保険で「守れる家」と「守れない家」の違い
火災保険は“建物が存在し、
適切に管理されていること”が前提です。
老朽化が進み、破損部分を放置している場合は、
経年劣化と判断され補償対象外になることがあります。
空き家状態(無人・通電なし・通水なし)が続くと、
契約が継続できない場合もあります。
火災保険は契約して終わりではなく、
家とともに育てる保険です。
災害が増え、制度も変化している今こそ、
自分の保険が何を守ってくれるのか
一度確認することが大切です。
補償範囲・契約期間・金額の3点を見直すだけでも、
万が一のときに守られる家へと変わります。
つづく