こんにちはキャリーライフ中川です。
相続トラブルというと、
資産家や大きな財産がある家庭の話だと思われがちです。
しかし実際には、
相続財産の中心が実家だけという家庭ほど、
トラブルが起きやすい傾向があります。
預金は少ない。分けられるのは家だけ。
そのとき、実家は「思い出」から
「争点」に変わります。
実家を巡る相続トラブルと、その回避策を整理します。

【目次】
1- なぜ実家が相続トラブルの原因になるのか
2- よくある実例:3人兄弟のケース
3- 金額だけでは解決できない理由
4- 事前にできる現実的な回避策
1- なぜ実家が相続トラブルの原因になるのか
相続トラブルの多くは、
遺産総額5,000万円以下の家庭で起きています。
いわゆる一般家庭」です。
その理由は明確です。
・分けにくい
・売却には時間がかかる
・感情が入りやすい
現金なら1/2、1/3と分けられますが、
家は分けられません。
ここが最大の火種になります。
2- よくある実例:3人兄弟のケース
相続財産が実家(評価1,200万円)のみ。
兄弟3人で均等に分ける場合、
理論上は1人400万円分ずつです。
しかし、長男が「住み続けたい」と言い、
他の2人は現金を希望。
長男が800万円を支払えれば解決ですが、
その資金がない場合、
話し合いは止まります。
さらに、
実際に売却しようとしても、
築30年超で立地が限定的なら、
1,200万円では売れず、
800万〜900万円に下がることもあります。
すると、
取り分は1人あたり約300万円。
想定より100万円以上差が出ます。
この「思っていたより少ない」が、
不満の原因になります。
3- 金額だけでは解決できない理由
実家の相続は、数字だけの問題ではありません。
・親と同居していた
・介護をしていた
・思い出が強い
こうした事情が加わると、
単純な法定相続割合では
納得しづらくなります。
実際、家庭裁判所に持ち込まれる遺産分割調停のうち、
不動産が絡む割合は約7割といわれています。
家は、感情を動かす財産です。
4- 事前にできる現実的な回避策
実家×相続トラブルを防ぐには、
事前の整理が最も効果的です。
① 実家の現実的な売却価格を知る
→ 想定と市場価格の差を把握
② 親が元気なうちに方向性を話す
→ 誰が住むのか、売るのか
③ 遺言書や分割方針を明確にする
→ 曖昧さを減らす
④ 家を「資産」ではなく
「将来の選択肢」として考える
相続発生後ではなく、
発生前に動くことが最大の回避策です。
実家は、家族の思い出が詰まった場所です。
しかし、準備を怠ると、
家族関係を壊す原因にもなります。
・価格を知る
・方向性を共有する
・出口を決めておく
この3つを行うだけで、
実家は「争点」から「整理された財産」に変わります。
つづく