こんにちはキャリーライフ中川です。
遠距離と管理負担が生む現実
「実家は関西。でも自分は関東在住」遠距離です。
かつては、長男が地元に残り実家を守るのが一般的でした。
しかし現在、大学進学や就職で都市部へ移動し、
そのまま定住するケースが増えています。
結果として、親は地方、子は都市部という
構図が当たり前になりました。
実家は思い出の場所です。
しかし同時に、固定資産税がかかり、
老朽化し、管理責任を伴う「不動産」です。
実家を相続したくない理由の背景を数字で整理します。

【目次】
1- なぜ「遠距離相続」が増えているのか
2- 実家管理のリアルな負担
3- 年間コストの現実
4- 放置が負動産化を進める理由
1- なぜ「遠距離相続」が増えているのか
総務省の人口動態を見ると、
地方から都市部への人口流出は続いています。
例えば、実家が地方都市にあり、
子ども世代が東京・大阪に定住するケース。
移動距離は300km〜500km。
年に4回帰省するだけでも、
移動時間は往復で20〜30時間以上。
交通費は年間5万〜10万円かかることも珍しくありません。
距離は、そのまま時間とお金の負担になります。
2- 実家管理のリアルな負担
遠距離相続で最も大変なのは、日常管理です。
・草刈り(年2〜3回)
・雨どい・屋根の確認
・近隣からの苦情対応
・ポスト整理
築30年以上の家では、
定期的な点検を怠ると、
雨漏りや外壁劣化が進みます。
例えば、
外壁塗装を15年放置した場合、
通常100万円前後で済む工事が
200万〜300万円に膨らむこともあります。
「行けない」が、修繕費増大の原因になります。
3- 年間コストの現実
実家を持ち続けるだけでも費用はかかります。
・固定資産税:10万〜20万円
・火災保険:2万〜5万円
・最低限の維持管理費:20万〜30万円
合計で年間30万〜50万円。
10年で300万〜500万円。
住んでいなくても、
このコストは発生します。
年金生活の親が負担している場合、
月2万〜4万円相当が「家維持費」に消えます。
これが長期化すると、
老後資金に直結します。
4- 放置が負動産化を進める理由
遠距離で管理が行き届かない家は、
劣化が早く進みます。
築35年の家で、
・メンテナンス済み
・未管理
この差で売却価格は1〜2割変わることがあります。
仮に800万円の家なら、
80万〜160万円の差。
さらに、
解体が必要な状態になると、
木造住宅で150万〜300万円の解体費がかかります。
こうして実家は、
資産から「処分費のかかる負担」へと変わります。
実家を相続したくないという声は、
無責任ではありません。
・距離の問題
・時間の問題
・お金の問題
これらを冷静に見ている結果です。
問題は、相続そのものではなく、
準備不足と放置です。
つづく