こんにちはキャリーライフ中川です。
とりあえず半分ずつが危険な理由
相続で最も多い選択が、
「とりあえず兄弟で共有名義にする」という方法です。
揉めたくない。
今すぐ決められない。
だから半分ずつ、3分の1ずつ。
一見平等に見える共有名義ですが、
実はここから相続トラブルが
始まるケースが少なくありません。
共有名義の実家で起きやすい問題を整理します。

【目次】
1- 共有名義とは何が起きる状態か
2- 売却・活用ができない問題
3- 固定資産税と修繕費の負担問題
4- 次の相続でさらに複雑になる
1- 共有名義とは何が起きる状態か
評価1,500万円の実家を
兄弟3人で均等に相続すると、
1人あたり3分の1ずつの共有になります。
しかし、この状態では
「単独で何も決められない」のが現実です。
売却も、大規模修繕も、解体も、
原則として全員の同意が必要になります。
2- 売却・活用ができない問題
共有名義でよくあるのが、
「1人は売りたい、1人は残したい」
という意見の対立です。
売却は全員同意が原則。
1人でも反対すると進みません。
結果として、誰も住まない家が放置され、
固定資産税だけが毎年発生します。
仮に年間15万円なら、10年で150万円の負担です。
3- 固定資産税と修繕費の負担問題
共有名義では、税金や修繕費も共有です。
しかし実際には、
・1人だけが管理している
・1人だけが支払いをしている
というケースが多く、
不公平感が生まれます。
外壁修繕が200万円かかる場合、
3人なら約67万円ずつ。
支払い能力の差が、関係性の亀裂につながります。
4- 次の相続でさらに複雑になる
共有名義の最大のリスクは、
次の相続でさらに細分化されることです。
3人共有が、
それぞれの子どもへ相続されると、
持分は6人、9人へと拡大。
人数が増えるほど、
合意形成は困難になります。
こうして実家は、売れない・決められない
動かせない家へ変わります。
共有名義は、その場を穏便に収める方法に見えます。
しかし長期的には、
選択肢を減らす構造を持っています。
実家は分けにくい財産です。
安易な共有は、将来のトラブルの種になります。
つづく