こんにちはキャリーライフ中川です。
判断ポイントを整理
親が高齢になってくると、
少しずつ現実味を帯びてくるのが
「実家をどうするか」という問題です。
思い出があるから残したい。
でも、空き家になると管理が大変。
売るなら早い方がいい気もする。
「売るべきか、残すべきか決められない」
という声は非常に多くあります。
実家の判断は、感情だけでも、
お金だけでも決めにくいテーマです。
いくつかの視点に分けて整理することが大切です。
実家を売るか残すかを考えるときの判断ポイントを、
数字を交えながら整理します。

【目次】
1- 住む予定があるかどうか
2- 維持費を払えるかどうか
3- 売れる条件があるかどうか
4- 家族で方向性を共有できるか
1- 住む予定があるかどうか
最初に確認したいのは、
その実家に今後住む人がいるかどうかです。
例えば、
子ども世代が戻る予定がある、
親族が住み継ぐ予定がある、
という場合は「残す」選択に意味があります。
一方で、
誰も住む予定がなく、
年に1〜2回しか行かない家であれば、
残す理由は弱くなります。
住まない家は、思い出の場所である一方で、
管理対象の不動産でもあります。
「いつか使うかもしれない」という状態が、
一番長く放置につながりやすいです。
2- 維持費を払えるかどうか
実家を残すなら、当然ながらお金がかかります。
例えば、
固定資産税が年間5万〜10万円、
草刈りや簡易管理で年間3万〜5万円、
小修繕まで入れると年間10万円以上かかるケースもあります。
10年で考えると、
100万円前後の負担になることも珍しくありません。
さらに築年数が古い家では、
屋根・外壁・設備の不具合が出やすく、
一度の修繕で50万〜100万円かかることもあります。
残すという判断は、「気持ち」だけでなく
「維持できるか」という現実で考える必要があります。
3- 売れる条件があるかどうか
売るかどうかを考えるときは、
「今いくらで売れるか」だけでなく、
「この先も売れるか」を見ることが重要です。
例えば、
・駅やスーパーが近い
・病院や学校がある
・接道条件がよい
といった家は売却しやすい傾向があります。
一方で、人口減少エリア、
不便な立地、再建築しにくい条件がある場合は、
時間が経つほど売りにくくなる可能性があります。
今なら1,000万円で売れる家でも、
数年後には800万円、700万円と
下がることもあります。
「まだ売らない」という判断が、
結果として選択肢を狭めることもあります。
4- 家族で方向性を共有できるか
実家の問題で見落とされやすいのが、家族の認識の差です。
親は残したい。子は売りたい。
兄弟の中でも考え方が違う。
こうしたズレがあるまま相続に入ると、
判断が止まりやすくなります。
特に実家は、現金のように分けにくい財産です。
だからこそ、元気なうちに
「残すのか、売るのか、いつ判断するのか」
を話しておくことが大切です。
実家の問題は、建物の問題である前に、
家族の合意の問題でもあります。
実家を売るべきか残すべきかに、
正解は一つではありません。
ただし、
住む予定、維持費、売却条件、家族の方向性。
この4つを整理すると、判断はかなりしやすくなります。
大切なのは、
「何となく残す」ことを避けることです。
実家は、残すにも理由が必要で、
売るにも準備が必要です。
早めに整理することが、後悔しない判断につながります。
つづく