こんにちはキャリーライフ中川です。
距離300km以上が空き家を止める現実
空き家を放置している人の多くは、
何も考えていない人ではありません。
むしろ、どうにかしたいと思いながら動けない人です。
近年特に増えているのが、
実家は日本の地方、
本人は東京や海外に住んでいるというケースです。
距離が生む現実は、想像以上に大きな壁になります。

【目次】
1- 実家と住まいの距離が広がっている
2- 300km・飛行機移動が判断を止める
3- ○○じまいを支える体制が存在しない
4- 放置の裏にある責任感と感情
1- 実家と住まいの距離が広がっている
総務省の人口移動データを見ると、地方出身者が
・東京圏
・海外
で暮らす割合は年々増えています。
実家は地方に残り、
本人は数百km離れた都市部、あるいは海外在住。
この状態で親が亡くなり、
突然実家の管理が現実になります。
空き家問題は、人口移動とセットで
起きている問題でもあります。
2- 300km・飛行機移動が判断を止める
距離が近ければ、週末に様子を見に行くという選択もできます。
しかし、
・新幹線で片道3時間
・飛行機移動が必要
・海外からの一時帰国
となると話は変わります。
1回の移動で数万円と1日以上が消えるため、
・立ち会い
・業者選定
・近隣対応
を何度も行うことが現実的ではなくなります。
結果として、今は無理という判断が続きます。
3- ○○じまいを支える体制が存在しない
実家じまい、家じまい、空き家じまい。
言葉は浸透しつつありますが、
実務をまとめて支援する体制はまだ少ないのが現状です。
遠隔地の場合、
・現地確認
・不動産
・解体
・相続
をそれぞれ別に探す必要があります。
誰に最初に相談すればいいのか分からない
これが、動けなくなる大きな要因です。
4- 放置の裏にある責任感と感情
遠くにいるからこそ、
「簡単に手放してはいけない」
「自分が決めていいのか」
という気持ちが強くなります。
一方で、
・頻繁に帰れない後ろめたさ
・決断できない自分への焦り
・兄弟姉妹との温度差
も重なります。
放置は無責任ではなく、
責任感が強い人ほど陥りやすい状態です。
実家が地方、本人が東京や海外。
この距離が、空き家問題を複雑にしています。
空き家が放置される理由は、意識の低さではありません。
環境と体制が追いついていないだけです。
遠隔地でも進められる仕組みがあれば、
空き家は動き出します。
つづく