こんにちはキャリーライフ中川です。
価格と感情のズレが生む相続トラブル
「不動産価値が低いから相続したくない」という声でした。
親世代にとっては、
一生かけて支払い、守ってきた家。
しかし子世代にとっては、
売れない・貸せない可能性のある不動産。
ここに、世代間の“価値のズレ”が生まれます。

【目次】
1- 固定資産税評価額と市場価格の違い
2- 築年数で変わる建物価値
3- 価値が低い実家が揉めやすい理由
4- 相続前にできる現実的な準備
1- 固定資産税評価額と市場価格の違い
実家の評価を話すとき、
多くの方が固定資産税評価額を基準にします。
例えば、評価額1,200万円。
しかし実際の売却価格は
800万〜1,000万円になるケースもあります。
立地や需要次第では、
想定より2〜3割低いことも珍しくありません。
この価格差が、
「そんなに安いはずがない」という不満を生みます。
2- 築年数で変わる建物価値
木造住宅は、築20年を超えると建物評価は大きく下がります。
築30年超では、
建物価値はほぼゼロ査定になることもあります。
売却価格はほぼ土地の価値のみ。
土地需要が弱いエリアでは、
売却まで6か月〜1年以上かかることもあります。
「売れば現金化できる」は、
必ずしもすぐに実現するわけではありません。
3- 価値が低い実家が揉めやすい理由
価値が低い実家ほど、
相続トラブルが起きやすい傾向があります。
理由は分けにくいからです。
例えば、
売却価格800万円を兄弟2人で分ければ
1人あたり400万円。
しかし、売却までに1年かかり、
その間の維持費が40万円発生すれば、
実質の取り分は380万円以下になります。
「手間のわりに少ない」この感覚が不満につながります。
4- 相続前にできる現実的な準備
ではどうすればよいのでしょうか。
大切なのは、相続発生前の準備です。
① 市場価格を把握する
査定を取り、現実を共有する
② 方向性を決める
売るのか、残すのか、活用するのか
③ 最低限の管理をする
修繕履歴がある家は
同条件でも1〜2割高く評価される傾向があります
④ 解体費も確認する
木造住宅で150万〜300万円が目安
数字を先に把握することで、感情的な対立は減ります。
実家の価値が低いこと自体が問題ではありません。
問題は、
「価値を知らないまま相続を迎えること」です。
・価格を知る
・方向性を共有する
・出口を考える
この3つができていれば、
実家は負担ではなく、整理可能な財産になります。
つづく