こんにちはキャリーライフ中川です。
人口減少や高齢化が進むなかで、
不動産市場は確実に変化しています。
特に地方や郊外では住宅の需要が細り、
売りたくても売れない状況が広がっています。
実家を残す選択は一見安心に思えますが、
相続の時期に売却が困難になれば、
家族の大きな負担につながります。

【目次】
1-1 人口減少と不動産需要の縮小
1-2 地域ごとの「売れやすさ格差」
2-1 空き家増加と市場価格の下落
2-2 修繕費が買い手を遠ざける現実
3-1 相続税支払いと売却困難の二重リスク
3-2 価値があるうちに実家じまいを進める重要性
1-1 人口減少と不動産需要の縮小
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、
2040年には日本の人口は1億1千万人を割り込みます。
若年層が減少する一方で高齢世帯が増え、
住宅需要は確実に縮小します。
人口が減る社会では不動産の売却が難しくなる
1-2 地域ごとの「売れやすさ格差」
都市部の駅近物件は今後も一定の需要がありますが、
地方や郊外の住宅は買い手がつきにくくなります。
同じ県内でも中心部と周辺部では
動きが大きく異なり、二極化が進みます。
場所による格差が売却の成否を左右する
2-1 空き家増加と市場価格の下落
すでに全国の空き家は約900万戸、
そのうち350万戸は放置空き家です。
空き家が増えれば市場価格は下落し、
似た条件の物件が多い地域では売却競争が起きます。
空き家が増えるほど、自宅の資産価値は下がる
という逆説が現実になっています。
2-2 修繕費が買い手を遠ざける現実
築年数が古い住宅は修繕が必須となり、
買い手にとってはリスクです。
屋根や水回りの老朽化があれば、
購入後に数百万円の出費が予想されます。
解体前提の土地としてしか評価されず、
売却価格が想定より大幅に低くなることもあります。
3-1 相続税支払いと売却困難の二重リスク
相続時に評価額が高いと相続税が発生します。
実際に売ろうとすると、想定より安くしか売れない、
あるいは売れないというケースも少なくありません。
税金はかかるのに現金化できない
二重のリスクは、家族に深刻な負担を与えます。
3-2 価値があるうちに実家じまいを進める重要性
リスクを避けるためには、
親が元気なうちに実家じまいを検討することが有効です。
利用しない実家を早めに売却・活用すれば、
納税資金や老後資金に回せます。
価値があるうちに動くことが、
不動産市場で最も重要な考え方といえるでしょう。
つづく