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ブログ BLOG

こんにちはキャリーライフ中川です。

地震のニュースが流れるたびに、

「あの地域は大丈夫だろうか」

「もし自分の親が住んでいる場所で起きたら…」

という不安がよぎります。
日本は人口減少と高齢化が同時に進む

社会に突入しており、災害の影響が

これまで以上に大きくなっています。

特に、
・高齢者のみの世帯
・親が一人で暮らす実家
・地域コミュニティが弱くなった住宅地
地震が生活を一変させる危険性が高まります。

地震と高齢化が重なることで生じるリスクと、

家族・地域・住まいが取るべき備えをお伝えいたします。

【目次】

1 高齢化が進むほど「災害弱者」が増えていく
2 生活基盤が脆弱になる高齢者の住環境
3 空き家化が地域の防災力を下げる現実
4 家族で備える“これからの防災”の考え方

現在、日本の高齢化率は約30%。


令和20年代後半には3人に1人が

高齢者になると言われています。


高齢者は地震に対して、

次のような弱点を抱えています。

・避難行動が遅れる
・歩行や視力の低下で転倒しやすい
・判断が遅れ、逃げ遅れる危険性が高い
・慢性疾患や服薬が多く、避難後の生活が困難
・一人暮らしでは助けが得られにくい

地震は一瞬の揺れで終わるものではなく、


その後の生活を維持できるかどうか”が命に関わります。

つまり日本は、


地震の多い国 × 高齢化の進んだ国


という、非常に厳しい条件が

重なった社会に向かっています。

高齢の親が住む家は、

特徴を持つケースが多くあります。

・築年数が古い
・バリアフリー化されていない
・段差が多い
・トイレや浴室が寒い
・家具が多く、落下・転倒しやすい
・夜間の照明が暗く、避難経路が危険

平時は問題になりにくいものの、


地震が起きると一気にリスクへ変わります。

特に夜間の地震は、


真っ暗な中で転倒 → 救急搬送が遅れる → 長期入院


という最悪のケースを生むことがあります。

家は本来、家族を守る場所ですが、


老朽化や生活環境の変化により、


危険が潜む場所へ変わることがあるのです。

高齢化が進む地域では、

空き家も増え続けています。


地震と空き家の関係は非常に密接で、

空き家の増加は地域の防災力を確実に下げます。

・倒壊して道路を塞ぐ
・隣家への被害が広がる
・火災が延焼する
・避難経路が確保できない
・復旧作業が大幅に遅れる

さらに、空き家が増える地域ほど、


・人が集まりにくい
・助け合いが機能しにくい
・日常の見守りができない


という構造的な問題が生まれます。

地震は家単体の問題ではなく、


地域全体の状態に大きく

左右されるということです。

地震と高齢化が重なる時代に、

家族が備えるべきことは次の3つです。

① 実家の安全性を客観的に知る

・耐震診断
・外壁・屋根の点検
・家具の配置と固定
・段差の見直し

「住める」と「安全」は別の話です。


まずは現状を把握することが最重要です。

② 親の“避難力”を把握する

・夜間に避難できるか
・靴をすぐ履けるか
・階段は使えるか
・一人で移動できるか

これは家族が思っている以上に不安定です。


年齢を重ねるほど、避難力は急激に下がります。

③ 今後の住まい方を家族で話しておく

・この家で何歳まで暮らせるか
・必要なリフォームは何か
・いずれ住み替えるのか
・空き家になる可能性はあるか

地震をきっかけに、


実家の将来をどうするのか


家族で対話を始める家庭は増えています。

防災は単なる備蓄ではなく、


住まい・家族・地域の3つが

揃って初めて成り立つものです。

つづく