こんにちはキャリーライフ中川です。
入居50年が過ぎた今、起きている現実
高度経済成長期に全国で整備された住宅団地。
子育て世代が一斉に入居し、
地域としての活気を支えてきました。
入居開始から50年を迎えた今、
団地は大きな転換点に立たされています。
「住み継ぐ人がいない」
「空き家が増えている」
特定の地域に限った話ではありません。
日本全体の住宅の“次の段階”に
入ったサインとも言えます。

【目次】
1 団地が抱える共通の構造問題
2 高齢化と「住み継げない現実」
3 空き家が増えることで起きる変化
4 これは誰の問題なのか
1 団地が抱える共通の構造問題
多くの団地は、
・同じ時期に
・同じ世代が
・同じような家に
入居しています。
その結果、
住民の高齢化が一斉に進む
という構造を持っています。
入居当初は、
・子育て
・通勤
・地域活動
が活発でしたが、50年が経過した今、
住民の多くは70代、80代に達しています。
建物も人も、同時に年を重ねている。
当時の住宅は「長く住むこと」は想定していても、
高齢期の暮らしや相続までを前提にしていなかった
という点も、今になって
課題として浮かび上がっています。
2 高齢化と「住み継げない現実」
・子どもと同居していない世帯
・子世代が団地に戻らない
という傾向が強まっています。
理由は明確です。
・間取りが今の暮らしに合わない
・階段が多く高齢期に不安
・耐震や断熱性能が現代基準ではない
・立地が車前提で、若い世代には不便
子ども世代自身も住宅ローンや子育て、
仕事を抱えており、
親の家をどうするかまで考える余裕がない、
という現実もあります。
団地は誰も引き継がない家になりやすいのです。
3 空き家が増えることで起きる変化
団地で空き家が増えると、
単に使われない家が増えるだけでは済みません。
・管理が行き届かない
・景観が悪化する
・防犯面の不安が高まる
・コミュニティが弱体化する
特に団地は、
「人の目」と「つながり」で
安全が保たれてきた場所です。
空き家が増えることで前提が崩れ、
住み続けている人の不安も大きくなります。
4 これは誰の問題なのか
団地の空き家問題は、
行政だけの問題でも、
住民だけの問題でもありません。
・今住んでいる高齢者
・離れて暮らす子ども世代
・地域全体
それぞれが関係しています。
・まだ住んでいるから大丈夫
・亡くなってから考えればいい
先送りするほど、選択肢は確実に減っていく
という点が、この問題の難しさです。
つづく