こんにちはキャリーライフ中川です。
GX時代の住宅価値
国土交通省の「住宅市場動向調査(令和5年度)」
住宅購入時に省エネ性能を重視すると答えた人
全体の61.2%
10年前の2014年度調査では35.5%
この10年で約1.7倍に増加したことになります。
光熱費の高騰やGX(グリーントランスフォーメーション)
政策の進展により、
住宅の価値は性能で決まる時代へと移り変わりつつあります。

【目次】
1-1 光熱費上昇が変えた住宅の価値観
1-2 「省エネ住宅」がもたらす実質的な家計効果
2-1 GX時代における住宅性能の新基準
2-2 実家や既存住宅への省エネ投資の重要性
1-1 光熱費上昇が変えた住宅の価値観
エネルギー価格の高騰は、
家庭の暮らしを直撃しています。
2024年の電気料金は平均で前年比+17%(資源エネルギー庁)
住宅購入時に断熱性・省エネ設備を重視する人が増加。
特に40代・50代では
約68%が省エネ性能を重視しており、
将来の光熱費や維持費を考慮した
長期的な経済性を意識する傾向が顕著です。
かつては間取りや立地が最優先だった住宅選びも、
いまは性能と快適性が主役になりつつあります。
1-2 「省エネ住宅」がもたらす実質的な家計効果
国交省の試算によると、
断熱等級6レベル(高断熱仕様)の住宅では、
年間光熱費を約30%削減できるとされています。
太陽光発電を組み合わせたZEH住宅では、
電力自給による年間10万円前後の節約効果。
築30年以上の住宅では断熱性能が低く、
冷暖房費が年間15万円を超えるケースも少なくありません。
省エネ性能は快適さだけでなく、
家計を守る力にも直結します。
2-1 GX時代における住宅性能の新基準
政府は2027年4月から、
省エネ性能と蓄電池設置を義務づけた
GX ZEH基準を導入します。
新基準では、断熱性能の強化に加えて
太陽光・蓄電池・HEMSの設置を求め、
住宅をエネルギーを創り出す拠点と位置づけます。
GX(グリーントランスフォーメーション)とは、
単なる省エネではなく、
環境と経済を両立する社会構造への転換。
2-2 実家や既存住宅への省エネ投資の重要性
省エネ化は新築だけの話ではありません。
国交省の統計では、
既存住宅の約8割が現行の省エネ基準を満たしておらず
(国交省「住宅ストック循環支援事業資料」)
性能差が資産価値の格差につながると予測されています。
断熱改修や窓リフォーム、
太陽光・蓄電池の後付けは、
空き家予防・相続対策の観点でも重要です。
省エネ住宅の普及は、
環境配慮だけでなく家計防衛の手段でもあります。
性能が住宅の価値を決める時代において、
断熱・創エネ・蓄電の整備は欠かせません。
エネルギーを減らす家から
エネルギーを活かす家へ。
つづく