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こんにちはキャリーライフ中川です。

建てるから活かす時代へ

国土交通省の「住宅市場動向調査(令和5年度)」

中古住宅を購入した人の割合が

前年比+5.1%と過去最高を記録しました。
新築一辺倒だった住宅市場に、いま変化が起きています。
背景にあるのは、

物価上昇・金利上昇・建築費高騰などの経済的要因だけでなく、

住まいを資産として活かすという新しい価値観の広がりです。

【目次】

1-1 中古住宅人気が高まる背景
1-2 新築との価格差と性能格差
2-1 リノベーションによる再生市場の拡大
2-2 空き家活用

日本では家は新築が当たり前とされてきました。

調査によると2024年度

中古住宅購入者の割合は26.5%

(前年比+5.1%)と過去最高を更新。


新築住宅の価格が平均4,700万円を超え(国交省資料)

土地・資材・人件費の上昇が続く中で、

「中古+リフォーム」という選択が

現実的な選択肢になりつつあります。
Z世代・ミレニアル世代を中心に

立地重視・環境配慮型の住まいを求める動きも拡大。
暮らしに合わせて整える住宅観が主流化しているのです。

新築戸建ての平均価格が4,700万円台であるのに対し、

中古住宅の平均購入価格は約3,100万円(約1,600万円差)

性能面では築年数に応じた差があり、

断熱等級・省エネ性能の低い住宅が多いのも現実です。

最近では国交省や経産省が進める

・既存住宅省エネ改修支援制度

・住宅エコリフォーム推進事業

中古住宅でも断熱改修・蓄電池導入が進んでいます。
性能面の差を手を加えて埋める

時代へと移り変わっているのです。

中古住宅の人気を支えるもう一つの要因が、

リノベーション技術の進化です。
耐震補強・断熱改修・間取り変更を組み合わせることで、

新築同等の性能+味のある空間を実現できる住宅が増加。


リノベーション関連市場は、

2023年度時点で前年比110%成長(矢野経済研究所)

拡大を続けています。
補助金や税制優遇を活用することで、

経済的にも無理なく再生が可能になりました。

空き家は全国で約900万戸(総務省2023年調査)


築30年以上・耐震基準未満・断熱性能不足といわれています。
見方を変えれば、地域資源の再生チャンスでもあります。
建て替えではなく活かす

住宅市場の次の10年を決める鍵となるでしょう。

新築住宅の価格が上昇し続ける中で、

中古住宅+リフォームという選択肢が主流化しています。

ゼロから建てるよりあるものを活かす方向へ。
空き家や実家をどう使うかを考えることは、

将来の住まいと資産を見直す第一歩です。

つづく